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T1101 - Security Support Provider

概要

Windows Security Support Provider (SSP) DLLs are loaded into the Local Security Authority (LSA) process at system start. Once loaded into the LSA, SSP DLLs have access to encrypted and plaintext passwords that are stored in Windows, such as any logged-on user's Domain password or smart card PINs. The SSP configuration is stored in two Registry keys: HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa\Security Packages and HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa\OSConfig\Security Packages. An adversary may modify these Registry keys to add new SSPs, which will be loaded the next time the system boots, or when the AddSecurityPackage Windows API function is called. (Citation: Graeber 2014)

管理者によるコメント

T1101は、Windowsの認証アーキテクチャであるSSP(Security Support Provider)に、悪意のある独自のDLL(SSPモジュール)を注入または登録することで、ユーザーがログインやパスワード変更を行った瞬間に、その生パスワード(プレーンテキスト)をリアルタイムに横取りする手法です。主に「認証情報アクセス(Credential Access)」と「永続化(Persistence)」の目的で悪用されます。

1. 概要

この手法で攻撃者は、「暗号化やハッシュ化される前の、最も純粋なパスワードを自動で盗み続けること」を実現します。

何を実現できるのか

2. 攻撃の流れ

この手法はOSのセキュリティの核心部である lsass.exe に影響を与えるため、攻撃者は事前に管理者権限(Administrator)またはSYSTEM権限を確保している必要があります。

攻撃には「レジストリを書き換えて再起動を待つ方法」と「起動中のメモリに直接注入する方法」の2種類があります。

  1. 悪意のあるSSP(DLL)の用意:
    パスワードを横取りしてファイルに書き出す機能を持ったカスタムDLL(例:mimiSsp.dll など)をシステム内に配置します。

  2. 永続的な登録(レジストリ改ざん):

    • Windowsが起動時に読み込むSSPのリストが格納されている、以下のレジストリキーを編集します。
    • HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa\Security Packages
    • このマルチ文字列値の末尾に、配置した悪意あるDLLの名前を追記します。
  3. プロセスの起動・横取り:

    • システムが再起動されると、lsass.exe はこのレジストリを見て、攻撃者のDLLを正規の認証パッケージとして自身のメモリ空間に読み込みます。
  4. 認証情報の回収:

    • ユーザーがPCにロックを解除したり、ログインしたり、パスワードを変更したりすると、入力された平文のパスワードがこの悪意あるSSPを通過し、攻撃者の指定したログファイル(C:\Windows\System32\kiwissp.log など)に静かに書き出されます。

3. 防御・対策

lsass.exe への不審なアクセスをいかに遮断するかが防御の要となります。

4. 重要ポイント

5. 関連する主なCWE

6. 関連する代表的なツール/事例

特定の既知の製品バグ(CVE)ではなく、Windowsがサードパーティ製の認証システム(スマートカードや指紋認証など)を組み込めるように用意している「仕様」を逆手に取った手法です。

実務上のアドバイス

現代のWindows 10/11やWindows Serverでは、「LSA保護(RunAsPPL)」を有効化するだけで、この手法(特にMimikatz等によるインメモリ注入)の大部分を無効化できます。 セキュリティ設定のベースラインとして、グループポリシーでLSA保護が全社的に有効になっているかを最優先で確認することをお勧めします。

分析

この攻撃手法を利用する脅威アクター

関連する CVE

攻撃手法 – 脅威アクター Graph


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