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CVE-2026-86060 の詳細

CVEの情報

説明:
RouterOS contains an argument-handling flaw in the SSH login path involving usernames that begin with a prohibited character, allowing for the trusted RouterOS policy mask to be changed, leading to privilege escalation. Exploitation requires an unauthenticated SSH session to reach the RouterOS login helper.This issue was fixed in versions: 6.49.21 (Long-term), 7.23.4 (Long-term) and 7.24.2 (Stable)

CVE更新日: 2026-09-05 20:17:18.703000

CVSSバージョン: 4.0

CVSSスコア: 9.2

KEVの情報

KEV更新日: 2026-09-10

EPSSの情報

EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。

EPSSスコア: 0.063920000

EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00

SSVCの情報

SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。

Exploitation: active

Technical Impact: low

Automatable: True

AIを使った解説

解説:

CVE-2026-86060に関する調査結果を以下に解説します。

1. 脆弱性の概要

CVE-2026-86060は、MikroTik RouterOSのSSHログインパスにおける引数処理の欠陥に起因する権限昇格の脆弱性です。この脆弱性はCWE-88: Improper Neutralization of Argument Delimiters in a Commandに分類されます。

特定の禁止文字(例:ハイフン)で始まるユーザー名が渡された際、それがユーザー名ではなくファイルディスクリプタやコマンドオプションとして誤って解釈されます。これにより、攻撃者はログインプロセスに任意のデータ(完全なポリシーマスクを含む)を注入し、未認証のセッションを管理者権限に昇格させることが可能になります。

  • 1.1 影響 未認証のリモート攻撃者が、脆弱なMikroTik RouterOSデバイスの完全な管理制御権限を取得できます。これにより、攻撃者はRouterOSのフルグループ管理者と同等の権限を持ち、設定の読み取り・変更、特権アカウントやバックドアの作成、サービスの有効化/無効化、トラフィックのリダイレクトや傍受、内部ネットワークへの侵入の足がかりとしてデバイスを使用することが可能になります。この脆弱性は、別のSSHステートマシン上の欠陥(CVE-2026-67279)と組み合わせて悪用されることで、未認証での完全な管理者権限奪取に繋がる「MikroTrick」と呼ばれる攻撃チェーンを構成することが確認されています。
  • 1.2 深刻度 この脆弱性は深刻度が「Critical」と評価されており、CVSSスコアは9.8です。攻撃ベクトルはネットワーク経由、攻撃の複雑性は低く、認証情報やユーザーとのインタラクションは不要です。機密性、完全性、可用性の全てにおいて影響は高とされています。

2. 対象となる環境

  • 対象ベンダー: MikroTik
  • 対象製品: RouterOS
  • 2.1 影響を受けるOSバージョン
    • RouterOS 6.x系のバージョンで、6.49.21よりも前のバージョン。
    • RouterOS 7.x系のバージョンで、7.23.4 (長期サポート版) および 7.24.2 (安定版) よりも前のバージョン。
  • 2.2 影響を受ける設定 SSHサービスが外部ネットワークに公開されており、攻撃者から到達可能なRouterOSデバイスが影響を受けます。具体的には、/nova/bin/login実行可能ファイル内の引数解析ロジックおよびSSHデーモン(sshd)に脆弱性が存在します。

3. 影響を受けた時の兆候

以下の兆候が確認された場合、悪用された可能性があります。 * SSH認証ログに、ハイフンなどの非英数字やオプション形式の文字で始まるユーザー名での認証イベントが記録されている場合。 * 受信したSSH接続後に、RouterOSのユーザーデータベース、グループポリシー、またはSSHキーに予期せぬ変更がある場合。 * 外部または不明な送信元IPアドレスからのRouterOSログに、新しい管理者セッションが記録されている場合。 * ルーターから不明なインフラストラクチャへのアウトバウンド接続、またはファイアウォール、NAT、ルーティングルールに予期せぬ変更がある場合。 * 意図しない設定変更(例:新しいユーザー(特にフル権限グループ)、アクセスを許可する新しいファイアウォールルール、サービス変更、予期せぬバックドアアカウントの作成)。 * /system identity、DNS設定、またはルーティング/ファイアウォールルールが、意図せず変更されている場合。 * ルーターログに異常なSSHアクティビティ(例:繰り返される認証失敗、対応する正常なログインイベントなしでセッションが開かれているなど)が確認された場合。

4. 推奨対策

  • 4.1 本対策 MikroTikがリリースした修正済みビルドへの即座のアップデートが必須です。
    • RouterOS 6.xをご利用の場合は、6.49.21以降のバージョンにアップデートしてください。
    • RouterOS 7.xをご利用の場合は、7.23.4 (長期サポート版) または 7.24.2 (安定版) 以降のバージョンにアップデートしてください。
  • 4.2 暫定回避策(緩和策)
    • SSHサービスへのネットワーク到達性を可能な限り制限し、信頼できるネットワークからのアクセスのみを許可する。
    • SSHログを定期的に監視し、認証されていない接続試行や、予期せぬ文字を含む不正な形式のユーザー名がないかを確認する。
    • RouterOSのポリシーマスクの整合性チェックを実施し、確立されたセキュリティベースラインから逸脱した不正な権限昇格がないかユーザー権限レベルを監査する。
    • 重要資産または公開されている資産については、緊急の修正措置として対応することを強く推奨します。

他に解説すべき観点

  • CISA KEVカタログへの追加: この脆弱性(CVE-2026-86060)は、CISA (Cybersecurity and Infrastructure Security Agency) の既知の悪用されている脆弱性(Known Exploited Vulnerabilities; KEV)カタログに2026年9月10日に追加されており、実際に悪用が確認されていることが示されています。
  • 実世界での悪用: CERT Polandにより、この脆弱性が実世界で活発に悪用されていることが確認されています。攻撃者はこの脆弱性と、関連するSSH認証バイパスの脆弱性(CVE-2026-67279)を組み合わせ、「MikroTrick」と呼ばれる攻撃チェーンを用いて、インターネットに公開されたデバイスを認証情報なしで完全に制御しています。
  • 攻撃の容易性: 攻撃には認証情報、ユーザーとのインタラクション、およびローカルアクセスは一切不要です。ネットワーク経由でSSHサービスに到達できるだけで悪用が可能であり、攻撃のハードルは非常に低いとされています。

参照サイト

  • CVE-2026-86060: MikroTik RouterOS Privilege Escalation - SentinelOne
  • CVE-2026-86060: RouterOS SSH Priv Escalation - Miggo Security
  • CVE-2026-86060: MikroTik RouterOS Improper Neutralization of Argument Delimiters in a Command Vulnerability - Knox Systems
  • CVE-2026-86060 | MikroTik RouterOS Vulnerability - UpGuard
  • CVE-2026-86060: SSH session privilege manipula... - SOCRadar
  • CVE-2026-86060 — MikroTik RouterOS SSH Pre-Authentication Privilege Escalation to Full Administrative Control - GitHub
  • CVE-2026-86060 - patch MikroTik RouterOS now - Senserva
  • CVE-2026-67276: MikroTik RouterOS SSH Zero-Day - SOC Prime
  • MikroTrick Chain Let Attackers Take Over MikroTik Routers Without a Password or SSH Key

NVDサイト

NVDでCVEの詳細を見る

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