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CVE-2026-68820 の詳細

CVEの情報

説明:
Use after free in Windows Ancillary Function Driver for WinSock allows an authorized attacker to elevate privileges locally.

CVE更新日: 2026-08-11 17:19:06.357000

CVSSバージョン: 3.1

CVSSスコア: 7.0

KEVの情報

KEV更新日: 2026-08-11

EPSSの情報

EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。

EPSSスコア: 0.003320000

EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00

SSVCの情報

SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。

Exploitation: active

Technical Impact: high

Automatable: False

AIを使った解説

解説:

CVE-2026-68820について、以下の観点で解説します。

1. 脆弱性の概要

脆弱性の概要: Windows Ancillary Function Driver for WinSock (afd.sys) における特権の昇格の脆弱性です。この脆弱性はUse-after-freeの欠陥に起因し、ローカルの認証済み攻撃者が特別に細工したアプリケーションを実行し、競合状態を発生させることでSYSTEM権限を取得できる可能性があります。 ユーザーの操作は不要です。

1.1 影響: 攻撃者がSYSTEMレベルでコードを実行できるようになります。 これにより、攻撃者は完全なシステム侵害、資格情報の窃盗、永続性の確立が可能となります。 一般的に、初期侵入(マルウェア実行)後の権限昇格ステップとして利用されることが多い脆弱性です。

1.2 深刻度: CVSS 3.1の基本値は7.0です。 Microsoftの深刻度評価は「重要(Important)」に分類されています。 しかし、パッチ公開時点で既に攻撃で悪用されていることが確認されているため、CVSSスコアや深刻度評価以上に緊急性が高いとされています。 米国CISAは、実際の悪用が確認されている脆弱性を集約するKnown Exploited Vulnerabilities (KEV) カタログに本脆弱性を追加しており、早急な対応を求めています。

2. 対象となる環境

2.1 影響を受けるOSバージョン: 以下のMicrosoft Windows製品およびバージョンが影響を受けます。

  • Microsoft Windows 10:
    • バージョン 1607 (ビルド 14393.9418 未満)
    • バージョン 1809 (ビルド 17763.9115 未満)
    • バージョン 21H2 (ビルド 19044.7663 未満)
    • バージョン 22H2 (ビルド 19045.7663 未満)
  • Microsoft Windows 11:
    • バージョン 23H2 (ビルド 22631.7517 未満)
    • バージョン 24H2 (ビルド 26100.9168 未満)
    • バージョン 25H2 (ビルド 26200.9168 未満)
    • バージョン 26H1 (ビルド 28000.2704 未満)
  • Microsoft Windows Server:
    • Windows Server 2012 (ビルド 9200.26279 未満)
    • Windows Server 2012 R2 (ビルド 9600.23337 未満)
    • Windows Server 2016 (ビルド 14393.9418 未満)
    • Windows Server 2019 (ビルd 17763.9115 未満)
    • Windows Server 2022 (ビルド 20348.5499 未満)
    • Windows Server 2025 (ビルド 26100.33296 未満)

2.2 影響を受ける設定: WinSock用Windows Ancillary Function Driver (afd.sys) が使用される環境全般に影響します。afd.sysはネットワークソケット処理を担う重要なカーネルドライバであり、多くのWindows環境で利用されています。

3. 影響を受けた時の兆候

この脆弱性はローカル特権昇格であるため、直接的な兆候を特定することは難しい場合があります。しかし、攻撃者がSYSTEM権限を取得すると、以下のような兆候が現れる可能性があります。

  • 不審なプロセスがSYSTEM権限で実行されている。
  • 予期しないシステム設定の変更や、新しいユーザーアカウントの作成。
  • セキュリティソフトウェアの無効化または改ざん。
  • システムログに異常なアクセスやエラーが記録される。
  • 資格情報が窃取された形跡。
  • 永続的なマルウェアがインストールされている兆候。

EDR (Endpoint Detection and Response) ソリューションなどによる異常なプロセス挙動や特権変更の監視が、悪用を検知する上で有効であると示唆されています。

4. 推奨対策

4.1 本対策: Microsoftが2026年8月11日(米国時間)に公開したセキュリティ更新プログラムをできるだけ早期に適用してください。 * Windows Update を通じて自動的にセキュリティ更新プログラムがダウンロードされインストールされますが、早期の適用が強く推奨されています。 * Microsoft Update カタログからも更新プログラムを入手可能です。 * 適用にはシステムの再起動が必要になる場合があります。

4.2 暫定回避策(緩和策): 現時点では、Microsoftから文書化された回避策や緩和策は提供されていません。 パッチの適用が主要かつ最も効果的な対策となります。 ただし、多層防御の一部として以下の対策が被害拡大の抑制に役立つ可能性があります。 * ネットワークセグメンテーションによる影響範囲の限定。 * アクセス制限による不必要なアクセス経路の遮断。 * EDR (Endpoint Detection and Response) ソリューションの導入と適切な設定による、異常な振る舞いの検知と対応。

5. 他に解説すべき観点

悪用状況: 本脆弱性は、Microsoftがセキュリティ更新プログラムを公開するよりも前に、既に実際の攻撃で悪用されていた「ゼロデイ脆弱性」であることが確認されています。 米国CISAは本脆弱性をKnown Exploited Vulnerabilities (KEV) カタログに追加しており、政府機関に対して期限内の対応を義務付けています。

攻撃者: Check Point Researchの調査により、北朝鮮に関連するLazarus Groupが、偽求人キャンペーン「Operation Dream Job」の一環としてCVE-2026-68820を悪用していたことが明らかになっています。


参照したサイト

  • CVE-2026-68820: Windows 10 1607 Privilege Escalation Flaw - SentinelOne (August 13 2026)
  • Microsoftが2026年8月月例セキュリティ更新を公開——悪用確認済みゼロデイ「CVE-2026-68820」を含むWindows・Office等の広範な脆弱性を修正 | ITトレンド (August 16 2026)
  • Windows afd.sysの特権昇格ゼロデイCVE-2026-68820。侵入後にSYSTEM権限へ昇格する機構と8月更新の優先度 | CyberFix Note (August 18 2026)
  • Windowsの緊急更新、「パッチを入れた」で終わっていませんか - note (August 12 2026)
  • 2026年8月 セキュリティアップデート解説:Microsoft社は398件、Adobe社は51件の脆弱性に対応 (August 12 2026)
  • 2026年8月のパッチチューズデー:421件のCVEとゼロデイ脆弱性 - Splashtop (August 11 2026)
  • Microsoft 製品の脆弱性対策について(2026年8月) | 情報セキュリティ - IPA (August 12 2026)
  • 2026年8月マイクロソフトセキュリティ更新プログラムに関する注意喚起 (August 12 2026)
  • CVE-2026-68820: Windows AFD.sys Zero-Day - SOC Prime (August 12 2026)
  • Patch Tuesday急増時代のWindows更新運用 再設計ガイド2026 | CloudNative BLOGs (September 08 2026)
  • CVE-2026-68820: Active…M Privilege Escalation - SOCRadar (August 12 2026)
  • 【重要】2026年8月のWindowsセキュリティ更新プログラムについて - 滋賀医科大学 (August 12 2026)
  • 【急ぎ適用を】Windows 11にゼロデイ攻撃リスク 2026年8月更新プログラム「KB5121003」の内容と注意点:Tech News - @IT (August 12 2026)
  • CVE-2026-68820 - CVE Record (August 11 2026)
  • CVE-2026-68820 | Tenable® (August 12 2026)
  • Microsoft、2026年8月定例パッチで421件の脆弱性を修正 悪用確認済みゼロデイ1件(CVE-2026-68820)、公開済み未パッチ2件も|セキュリティとITのニュース - 合同会社ロケットボーイズ (August 13 2026)
  • Microsoft Security Update Guide — CVE-2026-68820 (August 11 2026)
  • CVE-2026-68820: How was this privilege escalation vulnerability exploited? - Securden (September 01 2026)
  • August 2026 Patch Tuesday: CVE-2026-68820 under attack | Awarely Monitor (August 11 2026)
  • CVE-2026-68820 Is in KEV. What BOD 26-04 Requires Now - Qualys Blog (August 18 2026)
  • Microsoft Monthly Security Update (August 2026) - Hong Kong Computer Emergency Response Team (August 12 2026)
  • 2026 年 8 月のセキュリティ更新プログラム (月例) - Microsoft (August 10 2026)
  • MS月例セキュリティ更新が公開 - 400件超の脆弱性に対処 - Security NEXT (August 12 2026)
  • Microsoft、2026年8月の「Windows Update」 ~脆弱性修正は421件で非常に大規模 - 窓の杜 (August 12 2026)

NVDサイト

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