CVE-2026-35616 の詳細
CVEの情報
説明:
A improper access control vulnerability in Fortinet FortiClientEMS 7.4.5 through 7.4.6 may allow an unauthenticated attacker to execute unauthorized code or commands via crafted requests.
CVE更新日: 2026-04-04 01:16:39.720000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 9.8
KEVの情報
KEV更新日: 2026-04-06
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.090980000
EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: True
CVE-2026-35616について、以下の観点で解説します。
1. 脆弱性の概要
CVE-2026-35616は、Fortinet FortiClient Endpoint Management Server (EMS) に存在する不適切なアクセス制御の脆弱性です。この脆弱性により、認証されていないリモートの攻撃者が、細工されたリクエストを介して不正なコードやコマンドを実行できる可能性があります。具体的には、APIの認証および認可をバイパスできる問題とされています。
1.1 影響
この脆弱性が悪用された場合、FortiClient EMSサーバーが完全に制御され、管理者権限でのコマンド実行が可能になります。 その結果、管理下の全エンドポイントへの攻撃が可能となり、EMSからポリシーが変更されたり、マルウェアが配布されたりするおそれがあります。 また、VPN設定の改ざんや社内ネットワークへの横展開(EMSが持つネットワーク情報を利用した他サーバーへの侵入)も起こりえます。 FortiClient EMSは企業のエンドポイント管理の中核を担う製品であるため、EMSが侵害されると管理下の全デバイスが危険にさらされる極めて深刻な脆弱性です。
1.2 深刻度
CVE-2026-35616は、「Critical(クリティカル)」と評価されており、CVSS v3.1ベーススコアは9.1または9.8です。 認証不要でリモートからの任意コード実行が可能である点が、この高い深刻度につながっています。 また、この脆弱性はCISA (米国サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁) のKnown Exploited Vulnerabilities (KEV) カタログに、「実際に悪用が確認された脆弱性」として追加されており、早急な対応が求められています。
2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン
この脆弱性は特定のOSバージョンに限定されるものではなく、Fortinet FortiClient EMSのソフトウェアバージョンに依存します。 影響を受けるFortiClient EMSのバージョンは以下の通りです。
影響を受けないバージョンは以下の通りです。
2.2 影響を受ける設定
本脆弱性は、FortiClient EMSのAPIコンポーネントにおけるアクセス制御の不備に起因します。 特に、インターネットに公開されているFortiClient EMSインスタンスは、攻撃者にとって魅力的な侵入口となり、高いリスクに晒されます。 認証をバイパスして不正なコードやコマンドを実行できるため、特定のサービスやポートが外部に公開されている設定が影響を受けやすいと考えられます。
3. 影響を受けた時の兆候
FortiClient EMSが侵害された可能性を示す兆候としては、以下のログや動作が挙げられます。
4. 推奨対策
4.1 本対策
4.2 暫定回避策(緩和策)
5. 他に解説すべき観点
ゼロデイ攻撃とCISA KEVへの追加 CVE-2026-35616は、脆弱性が公開される前に既に攻撃で悪用されていた「ゼロデイ脆弱性」であることが確認されています。 米国のCISAは、2026年4月6日付けで本CVEをKnown Exploited Vulnerabilities (KEV) カタログに追加し、連邦民事行政機関 (FCEB) に対して2026年4月9日までの3日間という異例の短さで修正対応を求めました。 これは、本脆弱性の緊急性と深刻度を強く示しています。
FortiClient EMSの重要性 FortiClient EMSは、企業のエンドポイント(社内PC・モバイルなど)を一元管理するためのサーバーであり、デバイス管理、セキュリティポリシーの一括配布、VPN設定の管理、コンプライアンス確認、セキュリティイベントの収集など、多岐にわたる機能を担っています。 このシステムが侵害されると、管理下の全エンドポイントが危険にさらされるため、単一サーバーの脆弱性であっても組織全体に与える影響は非常に大きいです。
関連する脆弱性 CVE-2026-21643 本CVE-2026-35616のわずか数週間前にも、FortiClient EMSにおいて別の重大な脆弱性であるCVE-2026-21643(事前認証SQLインジェクション)が公開され、こちらも実際に悪用が確認されています。 両CVEは影響を受けるバージョンが異なるため、自社環境がどちらに該当するかを正しく見極めた上で、段階的な対応が必要となる場合があります。
参照したサイト