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CVE-2025-38352 の詳細

CVEの情報

説明:
In the Linux kernel, the following vulnerability has been resolved: posix-cpu-timers: fix race between handle_posix_cpu_timers() and posix_cpu_timer_del() If an exiting non-autoreaping task has already passed exit_notify() and calls handle_posix_cpu_timers() from IRQ, it can be reaped by its parent or debugger right after unlock_task_sighand(). If a concurrent posix_cpu_timer_del() runs at that moment, it won't be able to detect timer->it.cpu.firing != 0: cpu_timer_task_rcu() and/or lock_task_sighand() will fail. Add the tsk->exit_state check into run_posix_cpu_timers() to fix this. This fix is not needed if CONFIG_POSIX_CPU_TIMERS_TASK_WORK=y, because exit_task_work() is called before exit_notify(). But the check still makes sense, task_work_add(&tsk->posix_cputimers_work.work) will fail anyway in this case.

CVE更新日: 2025-07-22 08:15:23.577000

CVSSバージョン: 3.1

CVSSスコア: 7.4

KEVの情報

KEV更新日: 2025-09-04

EPSSの情報

EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。

EPSSスコア: 0.013410000

EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00

SSVCの情報

SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。

Exploitation: active

Technical Impact: high

Automatable: False

AIを使った解説

解説:

CVE-2025-38352は、LinuxカーネルのPOSIX CPUタイマーサブシステムにおける競合状態の脆弱性です。この脆弱性は、すでに悪用が確認されており、CISAの「既知の悪用されている脆弱性(Known Exploited Vulnerabilities)」カタログにも追加されています。


1. 脆弱性の概要

CVE-2025-38352は、LinuxカーネルのPOSIX CPUタイマー処理におけるTime-of-Check Time-of-Use (TOCTOU) 競合状態の脆弱性です。これは、handle_posix_cpu_timers()とposix_cpu_timer_del()関数間の相互作用で発生します。タスクが終了し、exit_notify()を通過した後でも、IRQコンテキストからhandle_posix_cpu_timers()を呼び出す可能性があります。unlock_task_sighand()が呼び出された直後に、そのタスクが親プロセスまたはデバッガーによって再利用される可能性があります。このウィンドウでposix_cpu_timer_del()が同時に実行されると、timer->it.cpu.firing != 0条件を適切に検出できず、解放済みまたは無効なメモリ構造に対してタイマー削除操作が行われる危険な状態が発生します。

1.1 影響

この脆弱性は、ローカルの攻撃者によって悪用される可能性があり、カーネルの不安定化、クラッシュ(サービス拒否)、意図しないカーネル動作の引き起こし、プロセスのサンドボックスからの脱出(Android)、およびローカル権限昇格につながる可能性があります。

1.2 深刻度

  • CVSS v3.1基本スコア: 7.4 (Red Hat), 7.8 (NVD, Linux Kernel CNA), 7.0 (Amazon Linux), 6.8 (Tenable)
  • 深刻度: High (高) または Important (重要)
    • CISAは、この脆弱性を既知の悪用されている脆弱性としてリストしており、連邦政府機関に対して迅速な修正を求めています。

2. 対象となる環境

2.1 影響を受けるOSバージョン

この脆弱性は、ミッド2025年に修正がコミットされていないLinuxカーネル、特にPOSIX CPUタイマークリーンアップルーチンにexit_stateチェックが含まれていないカーネルに影響を与えます。

具体的には以下の環境が影響を受けます。

  • Linux Kernel (6.16-rc1を含む複数のバージョン)
  • 2025年9月のセキュリティアップデート以前のAndroidデバイス
  • パッチがバックポートされていないLinuxディストリビューション:
    • Debian Linux 11.0
    • Amazon Linux (全バージョン)
    • SUSE Linux Enterprise および openSUSE
    • Red Hat
    • Ubuntu
  • 脆弱なカーネルバージョンを使用しているコンテナホストおよびクラウドインスタンス
  • SUSE Linux Enterprise Server 12 SP2-LTSS、SUSE Linux Enterprise Server 12 SP4、SUSE Linux Enterprise Server 12 SP4-ESPOS、SUSE Linux Enterprise Server 12 SP4-LTSSのカーネル関連パッケージ

2.2 影響を受ける設定

  • CONFIG_POSIX_CPU_TIMERS_TASK_WORKが有効になっていないカーネル設定
    • この設定が有効になっている場合、exit_task_work()がexit_notify()の前に呼び出されるため、この脆弱性は顕在化しません。

3. 影響を受けた時の兆候

  • 予期しないカーネルパニックまたはposix_cpu_timer関数を参照するoopsメッセージ
  • タイマー関連のカーネル構造におけるメモリ破損を示すシステムログエントリ
  • POSIXタイマーがアタッチされている場合の、終了シーケンス中の異常なプロセス動作
  • handle_posix_cpu_timers()またはposix_cpu_timer_del()における競合状態を示すカーネルクラッシュダンプ
  • CPUタイマー使用量の不審な急増
  • サンドボックスエスケープの試行 (Android)
  • 権限昇格の試みを行う悪意のあるアプリ (Android)

4. 推奨対策

4.1 本対策

  • 最新のカーネルパッチの適用: Linuxカーネルの安定版ブランチからの最新のカーネルパッチを直ちに適用してください。
    • この脆弱性を修正するパッチは、run_posix_cpu_timers()にtsk->exit_stateチェックを追加し、タスクが完全にアクティブな場合にのみタイマーが処理されるようにして、安全でない競合ウィンドウを排除します。
  • Androidデバイスのアップデート: Androidデバイスは、2025年9月またはそれ以降のセキュリティパッチにアップデートしてください。
  • ディストリビューションベンダーからのセキュリティアドバイザリの確認: Amazon、SUSE、Red Hat、Debian、Ubuntuなどの主要なLinuxベンダーは、緊急のアドバイザリを発行しています。

4.2 暫定回避策(緩和策)

  • CONFIG_POSIX_CPU_TIMERS_TASK_WORK=yの有効化: カーネル設定でCONFIG_POSIX_CPU_TIMERS_TASK_WORK=yを有効にしてカーネルを再コンパイルします。
  • 信頼できないユーザーからのローカルアクセスを制限: 影響を受けるシステム上の信頼できないユーザーからのローカルアクセスを制限します。
  • Lookout Phishing & Content Protection (PCP) の有効化: 悪意のあるフィッシングキャンペーンや悪意のあるアプリからモバイルユーザーを保護するために有効にします。
  • モバイルセキュリティポリシーの実施:
    • サイドローディングを禁止する: 未知のソースからのアプリケーションのインストールを許可しない。
    • 開発者オプションを無効にする: すべての企業デバイスで「開発者向けオプション」が無効になっていることを確認する。
  • 影響を受けたホストまたはデバイスの隔離。
  • 侵害されたコンテナワークロードの一時停止。
  • 疑わしいアカウントの無効化。
  • カーネルパッチインベントリの維持。
  • ランタイムカーネル整合性監視の有効化(SELinux、AppArmor、LKRG)。
  • タイマーおよびプロセスアクティビティに対する異常検出の展開。

参照したサイト

NVDサイト

NVDでCVEの詳細を見る

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