CVE-2025-32463 の詳細
CVEの情報
説明:
Sudo before 1.9.17p1 allows local users to obtain root access because /etc/nsswitch.conf from a user-controlled directory is used with the --chroot option.
CVE更新日: 2025-06-30 21:15:30.257000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 9.3
KEVの情報
KEV更新日: 2025-09-29
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.554980000
EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: False
CVE-2025-32463は、
sudoコマンドラインユーティリティにおける重要なローカル権限昇格の脆弱性です。1. 脆弱性の概要
sudoの--chroot(-R) オプションの処理方法に存在する設計上の欠陥を悪用し、ローカルユーザーがroot権限を獲得できる脆弱性です。この脆弱性は、sudoのバージョン1.9.14で導入された、sudoersファイルが評価される前にchroot環境内でパス解決が行われる変更に起因します。これにより、攻撃者は悪意のあるnsswitch.confファイルを挿入し、不正な共有ライブラリをロードして、ルートシェルへの直接的なアクセスを可能にします。1.1 影響
ローカルユーザーは、影響を受けるシステム上でroot権限に昇格し、システムの完全な制御を奪うことができます。これにより、システムインテグリティの侵害、任意のコード実行が可能になります。また、コンテナ環境でのコンテナブレイクアウトの拡大や、初期侵害後の権限昇格にもつながる可能性があります。この脆弱性は、
sudoersファイルに記載されていないユーザーでも悪用可能です。1.2 深刻度
この脆弱性の深刻度は、情報源によって異なり、CVSS 3.1スコアで9.3 (Critical) または7.8 (High) と評価されています。Red Hatは"Important"と評価しています。2025年9月29日にはCISAの既知の悪用されている脆弱性(KEV)カタログに追加されており、実際に悪用されていることが確認されています。
2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン
2.2 影響を受ける設定
この脆弱性は、
sudoコマンドで--chroot(-R) オプションが使用される場合に発生します。攻撃者は、制御可能なディレクトリ内に悪意のあるnsswitch.confファイルを作成し、それを介して共有ライブラリをロードすることで脆弱性を悪用します。デフォルトのsudo設定が脆弱であり、攻撃者がsudoersファイルに記載されている必要はありません。3. 影響を受けた時の兆候
sudoアクティビティを示すログファイルの監視結果。/etc/nsswitch.confへの不正な変更の検出。sudo呼び出し。4. 推奨対策
4.1 本対策
sudoをバージョン1.9.17p1以降にアップデートしてください。sudo1.9.17p1からはchroot機能が非推奨となり、将来のリリースで削除される予定です。これはセキュリティ上の複雑さと使用頻度の低さによるものです。4.2 暫定回避策(緩和策)
sudoersファイル内で--chrootオプションを無効にすることを検討してください。/etc/nsswitch.confファイルが特権ユーザーのみによって書き込み可能であることを確認してください。sudoの--chrootオプションの使用を管理者に限定してください。sudoの動作を制限してください。chrootオプションは適切に実装されていない場合、意図せず環境のセキュリティを低下させる可能性があるため、使用を避けることを推奨します。参照サイト