CVE-2024-7971 の詳細
CVEの情報
説明:
Type confusion in V8 in Google Chrome prior to 128.0.6613.84 allowed a remote attacker to exploit heap corruption via a crafted HTML page. (Chromium security severity: High)
CVE更新日: 2024-08-21 21:15:09.277000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 9.6
KEVの情報
KEV更新日: 2024-08-26
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.211030000
EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: False
CVE-2024-7971について、以下の観点で解説します。
1. 脆弱性の概要
CVE-2024-7971は、Google ChromeのV8 JavaScriptエンジンに存在する型の取り違え(Type Confusion)の脆弱性です。特にWebAssembly (WASM) JITコンパイル時のLiftoffコンパイラ内に問題があります。細工されたHTMLページを介してリモートの攻撃者がヒープ破壊(メモリ領域の破壊)を悪用することを可能にします。
1.1 影響
この脆弱性が悪用されると、リモートの攻撃者によって任意のコードが実行される可能性があります。具体的には、Chromiumレンダラープロセス内で任意のコードを実行したり、情報窃取、データの改ざん、サービス運用妨害(DoS)状態に陥る可能性があります。本脆弱性は、北朝鮮のAPTグループLazarusに関連する脅威グループ「Citrine Sleet」によって、仮想通貨を盗む目的で悪用され、ルートキットが展開された事例が確認されています。
1.2 深刻度
この脆弱性の深刻度は、「高(High)」または「緊急(Critical)」と評価されています。共通脆弱性評価システム(CVSSv3.1)のベーススコアは8.8(High)とする情報源 と、9.6(Critical)とする情報源 があります。米サイバーセキュリティ・社会基盤安全保障庁(CISA)は、実際に悪用が確認された脆弱性としてKEV (Known Exploited Vulnerabilities) カタログに本脆弱性を追加しています。
2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン
この脆弱性は、以下のバージョンのGoogle ChromeおよびChromiumベースのブラウザに影響を与えます。
2.2 影響を受ける設定
V8 JavaScriptおよびWebAssemblyエンジン内の脆弱性であるため、特定のユーザー設定が直接脆弱性の悪用を左右するという情報は確認されていません。ブラウザを通常利用している環境で影響を受けます。
3. 影響を受けた時の兆候
本脆弱性が悪用された場合、攻撃者はChromiumレンダラープロセス内で任意のコードを実行し、最終的にルートキットをシステムに展開する可能性があります。しかし、ユーザーが直接認識できる具体的な兆候(例:エラーメッセージ、ブラウザの異常動作など)については、公開情報で明確に言及されていません。攻撃はユーザーに気づかれずに行われる可能性があるため、システムログの監視やセキュリティ製品による検知が重要となります。
4. 推奨対策
4.1 本対策
影響を受けるユーザーは、速やかにGoogle ChromeおよびMicrosoft Edgeを最新の修正済みバージョンにアップデートすることが強く推奨されます。
Chromeのアップデート方法は、ブラウザの右上にあるメニューアイコン(︙)をクリックし、「ヘルプ」 > 「Google Chromeについて」を選択することで確認および実行できます。
4.2 暫定回避策(緩和策)
この脆弱性に対する具体的な暫定回避策(緩和策)は、公開情報では明確に示されていません。最も効果的な対策は、上記の通り、速やかに修正プログラムを適用することです。
管理者向けには、アプリケーションの脆弱性ポリシーを有効にし、フィッシング対策機能を導入することが推奨されています。
参照したサイト