CVE-2023-36874 の詳細
CVEの情報
説明:
Windows Error Reporting Service Elevation of Privilege Vulnerability
CVE更新日: 2023-07-11 18:15:20.733000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 7.8
KEVの情報
KEV更新日: 2023-07-11
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.425640000
EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: False
CVE-2023-36874について、以下の観点で解説します。
1. 脆弱性の概要
CVE-2023-36874は、Microsoft Windowsエラー報告サービス(WER Service)に存在する特権昇格の脆弱性(Elevation of Privilege Vulnerability)です。これは、攻撃者が低い権限を持つローカルユーザーとして、システム上でSYSTEMレベルの権限を取得することを可能にします。
この脆弱性の根本原因は、ファイルアクセス前の不適切なリンク解決(CWE-59)、いわゆるシンボリックリンク攻撃にあります。Windowsエラー報告サービスがエラーレポートを処理する際に、ユーザーが制御できるシンボリックリンクを適切に検証せずに特権的なファイル操作を実行してしまうことに起因します。 攻撃者は、シンボリックリンクを悪用して、
wermgr.exeなどのサービスが実行するファイル操作を任意の場所にリダイレクトさせ、最終的にSYSTEM権限で悪意のあるコードを実行できます。この脆弱性は、ゼロデイ攻撃として実際に悪用されていたことが確認されています。
1.1 影響
攻撃者がこの脆弱性を悪用すると、影響を受けるシステムを完全に制御できるようになり、SYSTEMレベルのアクセス権限が付与されます。 これにより、データ窃盗、システムの中断、および持続的なアクセスを確立される可能性があります。 また、他のコード実行の脆弱性と組み合わせて、ホストのセキュリティをさらに侵害することも可能です。
1.2 深刻度
この脆弱性は、CISA(サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁)の既知の悪用されている脆弱性(KEV)カタログに掲載されており、実際の攻撃で悪用されたことが確認されているため、高い優先度で対策が求められます。 米国連邦機関は、2023年8月1日までにこの脆弱性に対処することが義務付けられました。
2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン
この脆弱性は、Microsoft Windowsのエラー報告サービスに影響を与えます。 影響を受ける主なOSバージョンは以下の通りです。
2.2 影響を受ける設定
攻撃者は、ターゲットコンピューターへのローカルアクセスが必要であり、フォルダーおよびパフォーマンスのトレースを作成できるユーザーアカウントの権限を持っている必要があります。これらの権限は、標準ユーザーアカウントにはデフォルトで付与されていないことが多いです。 しかし、CVSSスコアでは「必要な特権: 低 (PR:L)」と評価されています。
3. 影響を受けた時の兆候
具体的な影響を受けた際の直接的な兆候については、明確な情報は見当たりませんでした。特権昇格の脆弱性であるため、通常は低い権限で実行されるプロセスがSYSTEM権限で実行されている、あるいは不審なファイルやプロセスの作成・実行が確認されるなどの異常な挙動が挙げられますが、CVE-2023-36874に特化した兆候は不明です。
4. 推奨対策
4.1 本対策
Microsoftが2023年7月の月例パッチでこの脆弱性に対応する修正プログラムをリリースしています。 ベンダーの指示に従い、速やかにセキュリティ更新プログラムを適用することが強く推奨されます。 この修正は、脆弱性のある
SubmitReport関数を「未実装」エラーを返すようにすることで、無効化しています。4.2 暫定回避策(緩和策)
公式な暫定回避策については、Microsoftからは特に公開されていません。ただし、公式パッチを適用できないシステム向けに、0patchがマイクロパッチをリリースしており、これは正規のパッチと同様に脆弱な
SubmitReport関数を無効化するものです。5. 他に解説すべき観点
参照したサイト