Trusted Design

CVE-2023-35311 の詳細

CVEの情報

説明:
Microsoft Outlook Security Feature Bypass Vulnerability

CVE更新日: 2023-07-11 18:15:17.177000

CVSSバージョン: 3.1

CVSSスコア: 8.8

KEVの情報

KEV更新日: 2023-07-11

EPSSの情報

EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。

EPSSスコア: 0.155220000

EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00

SSVCの情報

SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。

Exploitation: active

Technical Impact: high

Automatable: False

AIを使った解説

解説:

CVE-2023-35311は、Microsoft Outlookに存在するセキュリティ機能のバイパスの脆弱性です。以下に、その詳細を解説します。

1. 脆弱性の概要

1.1 影響

この脆弱性は、攻撃者がMicrosoft Outlookの重要なセキュリティ警告を回避することを可能にします。これにより、悪意のあるコンテンツからのユーザー保護メカニズムが無効化され、潜在的に不正な操作、任意のコード実行、フィッシング攻撃、ランサムウェア、詐欺などにつながる可能性があります。機密性、完全性、可用性に対し高い影響を及ぼします。

1.2 深刻度

この脆弱性の深刻度は「高」と評価されています。CVSS v3.1の基本スコアは、Microsoftでは8.8、NISTおよびCISA-ADPでは7.5です。 Microsoftは「重要」に分類していますが、実際に悪用されていることから、多くの情報源では「緊急」として扱うことを強く推奨しています。

根本原因は、Microsoft Outlookのセキュリティ機能の実装におけるTime-of-Check Time-of-Use(TOCTOU)競合状態にあります。

2. 対象となる環境

2.1 影響を受けるOSバージョン

この脆弱性はMicrosoft Outlookに影響を与えます。具体的には、以下のバージョンが影響を受けます。 * Outlook 2013 * Outlook 2016 * Office 2019 * Office LTSC 2021 * Microsoft 365 Apps

サポートされているすべてのWindowsバージョンのMicrosoft Outlookが影響を受けます。

2.2 影響を受ける設定

Outlookが潜在的に危険なコンテンツ、特にメール内のFQDN(完全修飾ドメイン名)やIPアドレスへのリンクのセキュリティプロンプトを処理する方法に脆弱性が存在します。

3. 影響を受けた時の兆候

脆弱性の悪用を直接示す特定の兆候は明確に記載されていませんが、攻撃はユーザーの操作(悪意のあるリンクのクリック)に依存します。脆弱性が悪用された場合、攻撃者はユーザーのセッション内で任意のコードを実行する可能性があります。

パッチ適用後には、OutlookがFQDNやIPアドレスのハイパーリンクを開くのをブロックし、「この URL で予期しない問題が発生しました」というエラーダイアログが表示されることがあります。 したがって、パッチ適用前には、このような警告なしに悪意のあるリンクが開かれた可能性があります。組織は、悪用試行、エラー、認証異常、または脆弱性クラスに一致する疑わしい子プロセスについてログを監視する必要があります。

4. 推奨対策

4.1 本対策

Microsoftから提供されているセキュリティ更新プログラムを適用することが最も重要です。Microsoftは2023年7月11日にこの脆弱性に対する更新プログラムをリリースしています。 影響を受けるすべてのMicrosoft Outlookバージョン(Outlook 2013、Outlook 2016、Office 2019、Office LTSC 2021、Microsoft 365 Apps)を最新のパッチ適用済みのバージョンに更新してください。

4.2 暫定回避策(緩和策)

  • 管理者向け: 関係するFQDNまたはIPアドレスをインターネットオプションの「信頼済みサイト」に追加します。
  • レジストリのHKEY_CURRENT_USER\software\policies\microsoft\office\16.0\common\securityにあるDisableHyperlinkWarningのDWORD値を1に設定することでハイパーリンク警告を無効にすることも可能ですが、警告を無効にすることはセキュリティリスクを高めるため、慎重に行う必要があります。
  • ユーザーに対して、不審なリンクをクリックしないよう注意喚起し、セキュリティ意識向上トレーニングを実施することも重要です。

5. その他解説すべき観点

CISAの既知の悪用された脆弱性カタログ (KEV) への掲載

この脆弱性は、米国サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)の既知の悪用された脆弱性(KEV)カタログに掲載されており、実際に悪用が確認されています。

攻撃経路

攻撃経路はネットワークベースであり、通常はOutlookで処理される特別に細工された電子メールや会議の招待などを介して行われます。攻撃を成功させるには、ユーザーが悪意のあるリンクをクリックするなどの操作が必要です。

参照したサイト

NVDサイト

NVDでCVEの詳細を見る

戻る