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CVE-2023-26369 の詳細

CVEの情報

説明:
Acrobat Reader versions 23.003.20284 (and earlier), 20.005.30516 (and earlier) and 20.005.30514 (and earlier) are affected by an out-of-bounds write vulnerability that could result in arbitrary code execution in the context of the current user. Exploitation of this issue requires user interaction in that a victim must open a malicious file.

CVE更新日: 2023-09-13 09:15:13.007000

CVSSバージョン: 3.1

CVSSスコア: 7.8

KEVの情報

KEV更新日: 2023-09-14

EPSSの情報

EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。

EPSSスコア: 0.067460000

EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00

SSVCの情報

SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。

Exploitation: active

Technical Impact: high

Automatable: False

AIを使った解説

解説:

CVE-2023-26369は、Adobe AcrobatおよびReaderに存在する、実際に悪用が確認されている重大な脆弱性です。以下にその詳細を解説します。


1. 脆弱性の概要

CVE-2023-26369は、Adobe AcrobatおよびAcrobat Readerに影響を与える境界外書き込み(Out-of-Bounds Write)の脆弱性です。 このメモリ破損の欠陥は、特別に細工されたPDFファイルを処理する際に発生し、現在のユーザーのコンテキストで任意のコード実行につながる可能性があります。 この脆弱性は、TrueTypeフォント(TTF)の解析時に、AdobeのlibCoolTypeライブラリ内のsfac_GetSbitBitmap関数で境界外書き込みが発生することに起因します。 共通脆弱性タイプ一覧(CWE)ではCWE-787(Out-of-Bounds Write)に分類されています。

1.1 影響

この脆弱性が悪用された場合、攻撃者は被害者のシステム上で任意のコードを実行できる可能性があります。 攻撃が成功すると、攻撃者は現在のユーザーと同等のコード実行権限を獲得し、もしユーザーが管理者権限を持っていた場合、システム全体の侵害につながる可能性があります。 この脆弱性の悪用にはユーザーの操作が必要であり、具体的には被害者が悪意のあるPDFファイルを開く必要があります。 フィッシングキャンペーンやドライブバイダウンロードが主な攻撃ベクトルとなる可能性があります。

1.2 深刻度

CVE-2023-26369は、CVSSv3.1のベーススコアで7.8と評価されており、「クリティカル(Critical)」な脆弱性に分類されます。 米国サイバーセキュリティ・社会基盤安全保障庁(CISA)の「既知の悪用された脆弱性(KEV)カタログ」にも追加されており、活発な攻撃が確認されています。

2. 対象となる環境

2.1 影響を受けるOSバージョン

この脆弱性は、WindowsおよびmacOSプラットフォームで動作するAdobe AcrobatおよびAcrobat Readerの複数のバージョンに影響を与えます。

2.2 影響を受ける設定

以下のバージョンのAdobe製品が影響を受けます。

  • Adobe Acrobat DC (Continuous): バージョン 23.003.20284 以前
  • Adobe Acrobat Reader DC (Continuous): バージョン 23.003.20284 以前
  • Adobe Acrobat (Classic 2020): バージョン 20.005.30516(Mac版)、20.005.30514(Windows版)およびそれ以前
  • Adobe Acrobat Reader (Classic 2020): バージョン 20.005.30516(Mac版)、20.005.30514(Windows版)およびそれ以前

3. 影響を受けた時の兆候

現時点では、この脆弱性に関連する具体的な侵害の兆候(Indicators of Compromise: IoCs)は公開されていません。 しかし、悪意のあるPDFファイルを開くことで攻撃がトリガーされるため、不審なファイルの開封や、通常とは異なるアプリケーションの動作などが間接的な兆候となり得ます。

4. 推奨対策

4.1 本対策

Adobe AcrobatおよびReaderを最新バージョンにアップデートすることが強く推奨されます。

  • Adobe Acrobat Reader DC (Continuous Track): バージョン 23.003.20288 以降、または 23.006.20320 以降に更新してください。
  • Adobe Acrobat Reader (Classic Track): バージョン 20.005.30524 以降に更新してください。

アップデートは以下の方法で実施できます。

  • 手動更新: 製品内で「ヘルプ」>「アップデートを確認」を選択します。
  • 自動更新: 製品のアップデートが検出されると、ユーザーの操作なしに自動的にアップデートされます。
  • フルインストーラー: Acrobat Readerダウンロードセンターから最新のフルインストーラーをダウンロードできます。
  • IT管理者向け: 管理環境では、AIP-GPO、bootstrapper、SCUP/SCCM(Windows版)、またはApple Remote Desktop、SSH(macOS版)などの方法でアップデートをインストールできます。

4.2 暫定回避策(緩和策)

パッチ適用がすぐに困難な場合、以下の暫定的な緩和策を検討してください。

  • 信頼できないPDFファイルの開封禁止: 信頼できないソースから提供されたPDFファイルは絶対に開かないでください。
  • セキュリティ制御の強化: メールフィルタリングやPDF処理のためのサンドボックス環境の利用など、追加のセキュリティ制御を検討してください。
  • 不審なプロセスのブロック: PowerShell、CMD、.exeファイル、JavaScriptなど、信頼されていないプロセスが実行されないように、許可リスト(Allowlisting)ベースの制御を導入することを検討してください。
  • サンドボックス技術の利用: PDFリーダーに対するサンドボックス技術(例: ThreatLockerのRingfencing™)は、アプリケーションが不審なWebサイトやIPアドレスへのアクセスを試みるのを防ぎ、潜在的な脆弱性から保護できます。

他に解説すべき観点

  • 積極的な悪用: この脆弱性はCISAのKnown Exploited Vulnerabilities (KEV) カタログに登録されており、サイバー攻撃グループLazarus Groupによって実際に悪用されていることが確認されています。 このため、緊急性の高い対応が求められます。

参照したサイト

NVDサイト

NVDでCVEの詳細を見る

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