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CVE-2022-2586 の詳細

CVEの情報

説明:
It was discovered that a nft object or expression could reference a nft set on a different nft table, leading to a use-after-free once that table was deleted.

CVE更新日: 2024-01-08 18:15:44.620000

CVSSバージョン: 3.1

CVSSスコア: 5.3

KEVの情報

KEV更新日: 2024-06-26

EPSSの情報

EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。

EPSSスコア: 0.102020000

EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00

SSVCの情報

SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。

Exploitation: active

Technical Impact: high

Automatable: False

AIを使った解説

解説:

CVE-2022-2586の脆弱性解説

1. 脆弱性の概要

CVE-2022-2586は、Linuxカーネルのnetfilterフレームワークにおけるnftablesの実装に存在する、高深刻度のUse-After-Free(解放後使用)の脆弱性です。この脆弱性は、nftオブジェクトや式が、異なるnftテーブルに属するnftセットを参照できることに起因します。参照先のテーブルが削除された際に、この不適切な参照がUse-After-Freeの状況を引き起こします。

この脆弱性は、ローカルの特権を持つ攻撃者がUse-After-Freeの問題を引き起こし、最終的にローカルでの権限昇格(Local Privilege Escalation: LPE)につながる可能性があります。 CISA(サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁)の「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」にも追加されており、活発な悪用が確認されています。

1.1 影響

この脆弱性が悪用されると、ローカルの攻撃者によってシステムクラッシュ(サービス運用妨害:DoS)を引き起こしたり、任意のコードを実行して特権を昇格させたりする可能性があります。 攻撃にはCAP_NET_ADMIN権限が必要です。

1.2 深刻度

CVSSv3.1の基本スコアは7.8(High)と評価されており、深刻度は「高」です。

  • CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
    • AV:L (Attack Vector: Local): 攻撃はローカルから可能です。
    • AC:L (Attack Complexity: Low): 攻撃の複雑性は低いです。
    • PR:L (Privileges Required: Low): 攻撃には低い権限が必要です。
    • UI:N (User Interaction: None): ユーザーの介入は不要です。
    • S:U (Scope: Unchanged): 脆弱性の影響範囲は変化しません。
    • C:H (Confidentiality Impact: High): 機密性への影響は高いです。
    • I:H (Integrity Impact: High): 完全性への影響は高いです。
    • A:H (Availability Impact: High): 可用性への影響は高いです。

一部のソースではCVSSスコアが6.7(Medium)と記載されている場合もありますが、多くの主要なセキュリティ機関は高深刻度としています。

2. 対象となる環境

2.1 影響を受けるOSバージョン

この脆弱性は、広範囲のLinuxカーネルバージョンに影響を与えます。

  • Linux Kernel 5.19.17およびそれ以前のバージョン
  • Linux Kernel 6.0を含むバージョン
  • Red Hat Enterprise Linux (RHEL)
  • CentOS
  • Ubuntu (Canonical Ubuntu Linux)
    • Ubuntu Linux 14.04 ESM
    • Ubuntu Linux 16.04 ESM
    • Ubuntu Linux 18.04 ESM
    • Ubuntu Linux 20.04 LTS
    • Ubuntu Linux 22.04 LTS
    • Ubuntu Linux 24.04 LTS

この脆弱性は、v3.16-rc1以降のカーネルバージョンに含まれるコミット958bee14d071によって導入されました。

2.2 影響を受ける設定

この脆弱性は、Linuxカーネルのnetfilter機能におけるnftablesを使用するシステムに影響します。攻撃にはCAP_NET_ADMIN権限が必要です。 特定のソフトウェアパッケージや依存関係、またはlibmnl-devおよびlibnftnl-devパッケージがインストールされている環境が関連する可能性があります。

3. 影響を受けた時の兆候

この脆弱性は、ローカル権限昇格を引き起こすものであり、直接的な目に見える兆候は特定が難しい場合があります。しかし、悪用された場合、以下の兆候が発生する可能性があります。

  • システムクラッシュ(カーネルパニック): Use-After-Freeにより、システムがクラッシュし、サービス運用妨害(DoS)状態になる可能性があります。
  • 不審なプロセスや権限の昇格: 通常のユーザー権限では実行できない操作が実行されたり、不審な高権限プロセスが確認されたりする場合があります。
  • メモリ破損による異常終了: 無効なデータがチャンク情報として使用されると、プロセスがクラッシュする可能性があります。

4. 推奨対策

4.1 本対策

ベンダーから提供されているパッチを適用することが最も推奨される対策です。

  • カーネルのアップデート: 各Linuxディストリビューションのベンダーが提供する、脆弱性が修正された最新のカーネルバージョンに更新してください。
    • 例えば、Ubuntuでは、影響を受けるカーネルおよび関連パッケージを更新する必要があります。
    • Red Hatも、セキュリティエラッタを通じて修正を提供しています。
    • SUSEもセキュリティアップデートを提供しています。

4.2 暫定回避策(緩和策)

現在、この脆弱性に対する一般的な暫定回避策(ワークアラウンド)は明確には示されていません。 しかし、脆弱性の悪用にはCAP_NET_ADMIN権限が必要なため、不必要な特権を持つプロセスの削減やネットワーク名前空間の適切な管理が緩和策となり得ます。

他に解説すべき観点

  • 発見者: この脆弱性は、Team Orca (Sea Security)がTrend MicroのZero Day Initiative (ZDI)と協力して発見しました。 ZDIではZDI-CAN-17470として報告されています。
  • 悪用状況: この脆弱性はCISAのKnown Exploited Vulnerabilities Catalogに登録されており、実環境での悪用が確認されています。
  • 関連脆弱性: 同時期に報告された他のLinuxカーネルの脆弱性として、CVE-2022-2585、CVE-2022-2588などがあります。

参照したサイト

NVDサイト

NVDでCVEの詳細を見る

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