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CVE-2022-0995 の詳細

CVEの情報

説明:
An out-of-bounds (OOB) memory write flaw was found in the Linux kernel’s watch_queue event notification subsystem. This flaw can overwrite parts of the kernel state, potentially allowing a local user to gain privileged access or cause a denial of service on the system.

CVE更新日: 2022-03-25 19:15:10.520000

CVSSバージョン: 3.1

CVSSスコア: 7.8

KEVの情報

KEV更新日: 2026-08-26

EPSSの情報

EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。

EPSSスコア: 0.088590000

EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00

SSVCの情報

SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。

Exploitation: active

Technical Impact: high

Automatable: False

AIを使った解説

解説:

CVE-2022-0995は、Linuxカーネルにおける重要な脆弱性です。以下にその詳細を解説します。

1. 脆弱性の概要

CVE-2022-0995は、Linuxカーネルのwatch_queueイベント通知サブシステムに存在する境界外書き込み(Out-of-bounds, OOB)のメモリ書き込みの欠陥です。この脆弱性は、CWE-787(境界外書き込み)として分類されています。

メカニズム: watch_queueフィルターが設定される際、watch_queue_set_filter()関数が、カーネルがサポートするwatchタイプの数ではなく、フィルタービットマップのサイズに対してフィルタータイプを検証する点に問題があります。これにより、攻撃者は割り当てられたビットマップの境界を超えたフィルタータイプを指定でき、カーネルヒープへの境界外書き込みを引き起こす可能性があります。

1.1 影響

この脆弱性が悪用された場合、以下のような影響が生じる可能性があります。 * ローカルの特権昇格により、一般ユーザーがroot権限を取得する。 * システムをクラッシュさせ、サービス運用妨害(Denial of Service, DoS)を引き起こす(カーネルパニック)。 * カーネルの状態またはメモリが破損する。

1.2 深刻度

  • CVSS v3.1基本スコア: 7.8 (High)
  • CVSSベクトル: AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
    • 攻撃経路 (AV:L): ローカル
    • 攻撃の複雑さ (AC:L): 低
    • 必要な特権 (PR:L): 低
    • ユーザーインタラクション (UI:N): 不要
    • スコープ (S:U): 変更なし
    • 機密性への影響 (C:H): 高
    • 完全性への影響 (I:H): 高
    • 可用性への影響 (A:H): 高

各ベンダーによる評価は以下の通りです。 * Red Hat: Important * Ubuntu: High * 奇安信CERT: 高危(High Risk)

2. 対象となる環境

2.1 影響を受けるOSバージョン

Linuxカーネルのwatch_queueイベント通知サブシステムを使用している環境が影響を受けます。 特に以下のカーネルバージョンが影響を受けます。 * Linuxカーネルバージョン 5.8から5.16.13までが影響を受けます。 * 修正されたバージョン: 5.10.105、5.15.28、5.16.14、および5.17以降で修正されています。 * 脆弱性はLinuxカーネル5.8でwatch_queueサブシステムとともに導入され、5.17-rc4で修正されました。 * 特定のディストリビューションおよびカーネルバージョン: * Ubuntu 21.10 * Ubuntu 20.04 LTS – HWEおよびOEMカーネルのみ(5.8、5.11、5.13、5.14)。5.4 GAカーネルは影響を受けません。 * Ubuntu 22.04 LTS – 5.15.0-25.25より前の5.15カーネル * Fedora * NetApp HCI Baseboard Management Controller (BMC) H300E/S, H410C/S, H500E/S, H610C/S ファームウェア

2.2 影響を受ける設定

  • カーネルがCONFIG_WATCH_QUEUEを有効にしてビルドされているシステム。これは、バージョン5.8以降のほとんどの主要なディストリビューションカーネルで該当します。

3. 影響を受けた時の兆候

  • システムのクラッシュ、またはカーネルパニックによるサービス停止。
  • 権限のないローカルユーザーがrootアクセス権を取得する。
  • カーネルメモリの破損により、システムが予期せぬ動作をしたり、不安定になったりする可能性があります。

4. 推奨対策

4.1 本対策

  • 使用しているLinuxディストリビューションベンダーが提供する最新のカーネルパッチを適用してください。
  • 以下のいずれかの安全なバージョンにアップグレードしてください。
    • Linuxカーネル >= 5.16.15
    • Linuxカーネル >= 5.15.24
    • Linuxカーネル >= 5.10.106
    • また、バージョン5.10.105、5.15.28、5.16.14、および5.17でも修正されています。
  • uname -rコマンドを使用して現在実行中のカーネルバージョンを確認し、修正済みのバージョンと比較してください。

4.2 暫定回避策(緩和策)

  • この脆弱性に対する広く適用可能な暫定回避策は特に報告されていません。主な対策は、ベンダーが提供する修正パッチの適用です。

他に解説すべき観点

  • 公開された概念実証コード(PoC): この脆弱性に対する公開された概念実証(PoC)エクスプロイトコードが存在するため、パッチが適用されていないシステムのリスクが大幅に高まります。
  • CISA KEVカタログへの追加: この脆弱性は、CISAのKnown Exploited Vulnerabilities (KEV) カタログに追加されています。これは、積極的に悪用されていることを示しており、迅速な対策が求められます。

参照したサイト

NVDサイト

NVDでCVEの詳細を見る

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