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CVE-2021-42287 の詳細

CVEの情報

説明:
Active Directory Domain Services Elevation of Privilege Vulnerability

CVE更新日: 2021-11-10 01:19:46.137000

CVSSバージョン: 3.1

CVSSスコア: 7.5

KEVの情報

KEV更新日: 2022-04-11

EPSSの情報

EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。

EPSSスコア: 0.771700000

EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00

SSVCの情報

SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。

Exploitation: active

Technical Impact: high

Automatable: False

AIを使った解説

解説:

CVE-2021-42287は、Kerberos特権属性証明書(PAC)に影響を与えるセキュリティバイパスの脆弱性で、攻撃者がドメインコントローラーになりすますことを可能にします。この脆弱性は、特にCVE-2021-42278(sAMAccountNameスプーフィング)と組み合わせることで、完全なドメイン乗っ取り攻撃が可能になるため、「noPac」または「sAMAccountNameスプーフィング」として知られる攻撃チェーンを可能にします。

1.1 影響

認証された低権限の攻撃者が、Kerberos特権属性証明書(PAC)の検証プロセスにおける欠陥を悪用し、権限をドメイン管理者レベルに昇格させる可能性があります。 この脆弱性が悪用されると、攻撃者はターゲットのドメインコントローラーになりすますことが可能になります。

1.2 深刻度

この脆弱性は「クリティカル」と評価されています。

2. 対象となる環境

2.1 影響を受けるOSバージョン

Microsoft Active Directory Domain Services (AD DS) を実行しているWindows Serverが影響を受けます。具体的には、以下のOSバージョンのActive Directoryドメインコントローラーが影響を受けます。

  • Windows Server 2008 SP2
  • Windows Server 2008 R2 SP1
  • Windows Server 2012
  • Windows Server 2012 R2
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2019

2.2 影響を受ける設定

この脆弱性は、Kerberos認証とPrivilege Attribute Certificate (PAC) の処理方法に起因します。特に、KDCが元の要求元を特定できない場合に、より高い特権レベルのサービスチケットを作成してしまうことが問題です。 ドメインのデフォルト設定では、標準ユーザーが最大10個のコンピューターアカウントを作成できる「MachineAccountQuota」属性が、この脆弱性の悪用を容易にします。

3. 影響を受けた時の兆候

CVE-2021-42287の修正プログラムを適用した後、システムイベントログにMicrosoft-Windows-Kerberos-Key-Distribution-CenterイベントID 35、36、37、38が記録される場合があります。これらは、PACに含まれる要求元情報が検証された際に、情報が含まれていなかった場合に記録されます。

具体的には以下の兆候が挙げられます。 * 非管理者ユーザーによる異常なコンピューターアカウント作成活動。 * コンピューターオブジェクトに対するsAMAccountName属性の急激な変更。 * TGT要求直後のアカウント名変更操作。 * 最近変更されたアカウントからのS4U2selfサービスチケット要求。 * イベントID 4741(コンピューターアカウントの作成)の直後にイベントID 4742(コンピューターアカウントの変更)が続く。 * KDCがチケットを要求したアカウントに関して一貫性のない情報を含むチケットを検出するイベントログ(イベントID 37など)。 * KDCがPAC属性フィールドを含まないTGTを検出するイベントログ(イベントID 35など)。

4. 推奨対策

4.1 本対策

すべてのActive Directoryドメインコントローラー(RODCを含む)に、2021年11月9日(米国時間)以降に公開されたWindows向け更新プログラムを適用してください。 これにより、すべてのActive Directoryドメインアカウントが利用するTGTにPACが含まれるようになります。

具体的な更新プログラム(OOB KB番号)は以下の通りです。 * Windows Server 2016: KB5008601 * Windows Server 2019: KB5008602 * Windows Server 2012 R2: KB5008603 * Windows Server 2012: KB5008604 * Windows Server 2008 R2 SP1: KB5008605 * Windows Server 2008 SP2: KB5008606

更新プログラムの適用後、少なくとも7日間経過してから、すべてのActive Directoryドメインコントローラーで強制モードを有効にすることが強く推奨されています。 Microsoftは、2022年10月11日の更新プログラムから強制モードを必須として有効にしています。

4.2 暫定回避策(緩和策)

  • ms-DS-MachineAccountQuota属性の値をデフォルトの10から0に設定し、標準ユーザーがコンピューターアカウントを作成できないようにします。
  • PacRequestorEnforcementレジストリキーを1に設定することで、展開モードで運用し、PACに要求元が追加されるようにします。ただし、認証失敗は発生しません。
  • 高特権アカウントを「保護されたユーザー」セキュリティグループに含めます。

その他解説すべき観点

  • CVE-2021-42278との関連性: CVE-2021-42287は、CVE-2021-42278 (sAMAccountNameスプーフィング) と組み合わせて悪用されることが多く、この2つの脆弱性を組み合わせることで、低権限ユーザーがドメイン管理者権限を容易に取得できるようになります。 攻撃者は、新しいコンピューターアカウントを作成し、そのsAMAccountName属性をドメインコントローラーの名前に変更した後、Kerberosチケット保証チケット(TGT)を取得し、その後sAMAccountNameを元に戻してサービスチケットを要求することで、ドメインコントローラーになりすますことができます。
  • macOSデバイスへの影響: Microsoftの修正プログラムを適用すると、Active DirectoryにバインドされたmacOSデバイスがドメインコントローラーと通信できなくなる二次的な問題が発生する可能性があります。 この場合、ユーザーのロックアウトやデータ損失が発生する可能性があります。Jamfは、PacRequestorEnforcementレジストリキーを「1」に設定してmacOSデバイスがドメインコントローラーと通信できるようにすることを推奨しています。
  • 段階的な展開: Microsoftは、この脆弱性への対応を段階的に展開しています。
    • 初期展開フェーズ(2021年11月9日/10日): 更新プログラムの導入とPacRequestorEnforcementレジストリキーのサポートが追加されました。
    • 第二展開フェーズ(2022年7月12日): PacRequestorEnforcementの0の値(無効化する機能)が削除されました。
    • 強制フェーズ(2022年10月11日): PacRequestorEnforcementキーは非推奨となり、読み取られなくなり、強制モードが有効になります。

参照したサイト

NVDサイト

NVDでCVEの詳細を見る

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