CVE-2021-4034 の詳細
CVEの情報
説明:
A local privilege escalation vulnerability was found on polkit's pkexec utility. The pkexec application is a setuid tool designed to allow unprivileged users to run commands as privileged users according predefined policies. The current version of pkexec doesn't handle the calling parameters count correctly and ends trying to execute environment variables as commands. An attacker can leverage this by crafting environment variables in such a way it'll induce pkexec to execute arbitrary code. When successfully executed the attack can cause a local privilege escalation given unprivileged users administrative rights on the target machine.
CVE更新日: 2022-01-28 20:15:12.193000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 7.8
KEVの情報
KEV更新日: 2022-06-27
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.949210000
EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: False
CVE-2021-4034 (PwnKit) に関する脆弱性解説
1. 脆弱性の概要
CVE-2021-4034は、「PwnKit」の通称で知られる、Polkitの
pkexecユーティリティにおけるローカル特権昇格の脆弱性です。pkexecは、非特権ユーザーが事前定義されたポリシーに従って、特権ユーザー(通常はroot)としてコマンドを実行できるように設計されたsetuidツールです。この脆弱性は、pkexecが呼び出しパラメータの数を正しく処理せず、結果として環境変数をコマンドとして実行しようとすることに起因するメモリ破損の欠陥です。攻撃者は、細工した環境変数を悪用することで、pkexecに任意のコードをroot権限で実行させ、ローカルの特権昇格を実現できます。この脆弱性は2009年に
pkexecが最初にリリースされて以来、約13年間存在しており、ほぼすべてのLinuxおよびUnix系システムに影響を与える可能性があります。1.1 影響
この脆弱性が悪用されると、ローカルの非特権ユーザーが認証やポリシーをバイパスして、システム上で管理者権限(root権限)を獲得できます。 これにより、攻撃者はシステム上で任意のコードをroot権限で実行できるようになります。
1.2 深刻度
CVSS v3.1の基本スコアは「7.8」(高)と評価されています。 これは、攻撃元区分がローカル、攻撃条件の複雑さが低、攻撃に必要な特権レベルが低、ユーザー関与が不要、機密性・完全性・可用性への影響がすべて高いという評価に基づいています。
2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン
Polkitがインストールされているすべての主要なLinuxディストリビューションおよび一部のUnixライクなオペレーティングシステムが影響を受けます。具体的には、以下のディストリビューションで影響が確認されています。
pkexecのバージョン0.105以前が影響を受けます。2.2 影響を受ける設定
pkexecバイナリがsetuid属性を持っているデフォルト設定のシステムが影響を受けます。 Polkitデーモン自体が稼働していない場合でも、この脆弱性は悪用される可能性があります。3. 影響を受けた時の兆候
CVE-2021-4034の概念実証コードが実行されると、
/var/log/auth.logにpkexecに関する不審な活動が記録されることがあります。 具体的な兆候としては、以下のような活動が観測される可能性があります。GCONV_PATH =.の作成GCONV_PATH =.ディレクトリ内に存在するランダムファイルのパーミッション変更rootユーザーとしてpkexecが実行されるpkexecからシェルが起動されるこれらの兆候は、侵害のインジケーター(IOC: Indicators of Compromise)として、過去の攻撃や進行中の攻撃を把握する上で役立ちます。
4. 推奨対策
4.1 本対策
各Linuxディストリビューションベンダーから提供されている最新のセキュリティパッチを適用することが最も推奨される対策です。 多くのベンダーは既にパッチを公開しています。
Red Hat製品の場合、Red Hat SatelliteやKatello、Spacewalkなどを用いてパッチ適用状況を確認・管理することが推奨されます。
4.2 暫定回避策(緩和策)
パッチが適用できない、または適用までに時間がある場合の暫定回避策として、以下の方法が挙げられます。
pkexecバイナリからSUIDパーミッションを削除する:chmod 0755 /usr/bin/pkexecコマンドを実行することで、pkexecのSUIDビットを削除し、特権昇格の悪用を防ぐことができます。 ただし、この操作は、pkexecに依存する正規のアプリケーションの動作に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。 このため、Red Hatはこの方法を推奨していません。参照したサイト