CVE-2021-22555 の詳細
CVEの情報
説明:
A heap out-of-bounds write affecting Linux since v2.6.19-rc1 was discovered in net/netfilter/x_tables.c. This allows an attacker to gain privileges or cause a DoS (via heap memory corruption) through user name space
CVE更新日: 2021-07-07 12:15:08.453000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 8.3
KEVの情報
KEV更新日: 2025-10-06
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.786840000
EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: False
CVE-2021-22555に関する調査結果を以下に解説します。
1. 脆弱性の概要
CVE-2021-22555は、LinuxカーネルのNetfilterサブシステム内の
net/netfilter/x_tables.cに存在するヒープ領域外書き込み(Heap Out-of-Bounds Write)の脆弱性です。この脆弱性は、Linuxカーネルバージョン2.6.19-rc1以降に存在していました。特に、64ビットシステム上で32ビットプロセスがIPT_SO_SET_REPLACEまたはIP6T_SO_SET_REPLACEのsetsockopt操作を処理する際に発生します。iptablesルールの32ビット表現と64ビット表現の間で変換を行う際、コードがメモリ境界の検証を適切に行わないため、ヒープメモリの破損を引き起こします。この脆弱性は、ユーザーネームスペースを介してトリガーされる可能性があります。1.1 影響
この脆弱性が悪用されると、ローカルの権限昇格(root権限の取得)や、ヒープメモリ破損によるサービス拒否(DoS)が発生する可能性があります。特に、コンテナ環境(Kubernetesなど)では、コンテナからの脱出(Container Escape)に悪用された事例も報告されています。技術的な影響としては、メモリの変更、不正なコードまたはコマンドの実行、システムのクラッシュや予期せぬ状態への移行などが挙げられます。
1.2 深刻度
2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン
Linuxカーネルバージョン2.6.19-rc1以降の広範囲なバージョンが影響を受けます。具体的な影響を受けるディストリビューションには以下が含まれます。
Red Hat Enterprise Linux 7では、特権ユーザーのみがこのバグをトリガーできるとされています。
2.2 影響を受ける設定
この脆弱性は、カーネルが
CONFIG_USER_NSとCONFIG_NET_NSオプションを有効にしてコンパイルされている場合に悪用される可能性があります。脆弱性の原因は、64ビットシステム上で32ビットプロセスがIPT_SO_SET_REPLACE(またはIP6T_SO_SET_REPLACE)操作を処理する際の不適切なメモリ処理にあります。3. 影響を受けた時の兆候
影響を受けた際の兆候としては、システムクラッシュや予期せぬシステムの挙動、またはサービス停止が挙げられます。成功した攻撃は、通常、権限のないローカルユーザーがシステム上でroot権限を取得する権限昇格として現れます。コンテナ環境では、Kubernetesなどのコンテナからの脱出を可能にする可能性があります。エクスプロイトは、通常、
msg_msgデータ構造を悪用してuse-after-freeプリミティブを獲得し、アドレスリークやオブジェクトの偽装、最終的なカーネルコード実行へと繋がります。4. 推奨対策
4.1 本対策
b29c457a6511435960115c0f548c4360d5f4801dによって修正されています。4.2 暫定回避策(緩和策)
unshare(CLONE_NEWUSER)またはunshare(CLONE_NEWNET)を実行できないように設定を無効化することで緩和が可能です。Red Hat Enterprise Linux 8向けには、この操作を無効にするコマンドが提供されています。5. 他に解説すべき観点
参照したサイト