Trusted Design

CVE-2021-21551 の詳細

CVEの情報

説明:
Dell dbutil_2_3.sys driver contains an insufficient access control vulnerability which may lead to escalation of privileges, denial of service, or information disclosure. Local authenticated user access is required.

CVE更新日: 2021-05-04 16:15:07.867000

CVSSバージョン: 3.1

CVSSスコア: 8.8

KEVの情報

KEV更新日: 2022-03-31

EPSSの情報

EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。

EPSSスコア: 0.792490000

EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00

SSVCの情報

SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。

Exploitation: active

Technical Impact: high

Automatable: False

AIを使った解説

解説:

CVE-2021-21551は、2009年以降のDell製Windows搭載PCに搭載されている「dbutil_2_3.sys」カーネルモードドライバに存在する、複数の深刻な脆弱性を指します。この脆弱性は、不適切なアクセス制御と入力検証の不備に起因し、ローカルの認証されたユーザーが特権昇格、サービス拒否、または情報漏洩を引き起こす可能性があります。


1. 脆弱性の概要

Dell製PCのシステムアップデートソフトウェアがBIOSの更新に使用するカーネルモードドライバ「dbutil_2_3.sys」に、複数の(主に5つの)高深刻度の脆弱性が存在します。 このドライバは、IOCTL(Input/Output Control)操作に対して適切なアクセス制御メカニズムを欠き、危険な機能をユーザーモードアプリケーションに不適切な権限検証なしで公開していました。

1.1 影響

この脆弱性が悪用されると、以下のような影響が発生する可能性があります。 * 特権昇格: ローカル認証されたユーザーが、カーネルモードの権限まで昇格する可能性があります。これにより、システムに対する完全な制御を奪取され、セキュリティ機能の無効化、ユーザー認証情報の詐取、インフラストラクチャ内での横断的な移動などが可能になります。 * サービス拒否 (DoS): システムが応答不能になるサービス拒否状態を引き起こす可能性があります。 * 情報漏洩: 機密情報が漏洩する可能性があります。 * 任意のコード実行: 攻撃者がカーネルモードの権限で任意のコードを実行し、エンドポイントセキュリティソリューションをバイパスする可能性があります。

1.2 深刻度

  • CVSSv3.1 ベーススコア: 8.8 (高)

2. 対象となる環境

この脆弱性は、Dellクライアントファームウェアアップデートユーティリティパッケージやその他のソフトウェアツールにバンドルされている「dbutil_2_3.sys」ドライバに存在します。

2.1 影響を受けるOSバージョン

Windowsオペレーティングシステムが動作するDellプラットフォームに影響します。 具体的には、Windows 7、8.1、10、およびWindows 10 2004、20H2で悪用が確認されています。 Linuxオペレーティングシステムは影響を受けません。

2.2 影響を受ける設定

「dbutil_2_3.sys」ドライバが存在するDell製PCが影響を受けます。このドライバは、Dellの「Windows」にプリインストールされているほか、ファームウェアアップデートユーティリティパッケージ、Dell Command Update、Dell Update、Alienware Update、Dell System Inventory Agent、またはDell Platform Tagsを使用してシステムのドライバやBIOSなどを更新した場合にインストールされる可能性があります。

3. 影響を受けた時の兆候

この脆弱性が悪用された場合、以下のような兆候が現れる可能性があります。 * 通常権限のユーザーがシステム上で予期せぬ高レベルの権限(例:カーネルモード権限)を獲得する。 * システムクラッシュや応答停止。 * ローカルユーザーがカーネルメモリの任意の読み取り/書き込みを実行できる。 * 非管理者ユーザーによってシステムコマンドプロンプトが起動される。

Dellによると、この脆弱性は発見時点では悪用は確認されていませんでした。

4. 推奨対策

Dellは、Dell Security Advisory DSA-2021-088に従って対策を講じることを推奨しています。

4.1 本対策

以下のいずれかの方法で対策を実施してください。 * Dellが提供する修正済みBIOSバージョンへのアップデートを実施してください。Windows 7および8.1の場合は、DSA-2021-152に記載されているBIOSバージョンにアップデートする必要があります。 * Dellが提供する削除ツールを利用して、脆弱性を含む dbutil_2_3.sys ドライバをシステムから削除してください。 * Dell Command Update、Dell Update、Alienware Update、Dell System Inventory Agent、Dell Platform Tagsなどの関連ソフトウェアを最新バージョンに更新してください。 * Dell SupportAssist for Home PCs/Business PCsをインストールし、常に最新の状態に保つことで、ドライバやシステムを最新に更新します。

4.2 暫定回避策(緩和策)

  • Microsoftが推奨するドライバーブロックルールを適用してください。
  • Hypervisor-Protected Code Integrity (HVCI) を有効にしてください。
  • セキュリティ製品(EDRソリューションなど)を使用している場合、脆弱なドライバのハッシュ(バージョン2.3、2.5、2.7)をブロックリストに追加することを検討してください。
  • 手動で dbutil_2_3.sys ファイルを削除する。ファイルは C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Temp や C:\Windows\Temp などの一時フォルダに存在する場合があります。 (ただし、推奨は公式の削除ツールの利用です。)

5. 他に解説すべき観点

  • 発見者: この脆弱性は、主にSentinelOneの研究者によって発見され、2020年12月1日にDellに報告されました。 また、CrowdStrikeも独立してこの脆弱性を報告しています。
  • 長期間の存在: このドライバに存在する脆弱性は、少なくとも2009年以降、約12年間にわたって修正されずに存在していました。
  • 正規の署名: 脆弱なドライバはDellによって正規に署名されているため、従来のセキュリティソリューションによる検出が困難でした。

参照したサイト

NVDサイト

NVDでCVEの詳細を見る

戻る