CVE-2021-21148 の詳細
CVEの情報
説明:
Heap buffer overflow in V8 in Google Chrome prior to 88.0.4324.150 allowed a remote attacker to potentially exploit heap corruption via a crafted HTML page.
CVE更新日: 2021-02-09 16:15:12.390000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 8.8
KEVの情報
KEV更新日: 2021-11-03
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.199680000
EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: False
CVE-2021-21148は、Google ChromeのV8 JavaScriptエンジンにおけるヒープバッファオーバーフローの脆弱性です。以下に詳細を解説します。
1. 脆弱性の概要
1.1 影響
この脆弱性は、細工されたHTMLページを介してヒープメモリの破損を悪用される可能性があり、結果としてブラウザのプロセス内で任意のコードを実行される可能性があります。攻撃に成功した場合、情報の漏えい、データの改ざん、およびサービス運用妨害(DoS)につながる可能性があります。 本脆弱性は、ゼロデイ攻撃として実際に悪用されたことが確認されています。
1.2 深刻度
CVSS v3.1スコアは8.8 (High) と評価されています。 CVSS v3.1の評価指標は以下の通りです。 * 攻撃元区分 (Attack Vector): ネットワーク (Network) * 攻撃条件の複雑さ (Attack Complexity): 低 (Low) * 必要な特権レベル (Privileges Required): 不要 (None) * ユーザー関与レベル (User Interaction): 必要 (Required) (細工されたHTMLページを閲覧させるなど) * スコープ (Scope): 変更なし (Unchanged) * 機密性への影響 (Confidentiality Impact): 高 (High) * 完全性への影響 (Integrity Impact): 高 (High) * 可用性への影響 (Availability Impact): 高 (High)
CISA (米国サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁) の既知の悪用されている脆弱性 (KEV) カタログにも追加されており、実際の標的に対する悪用が確認されています。
2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン
本脆弱性は、主にGoogle ChromeのV8エンジンに存在するため、以下のバージョンより前のGoogle ChromeおよびChromiumをベースとするブラウザが影響を受けます。 * Google Chrome: バージョン88.0.4324.150より前のバージョン * Microsoft Edge、Operaなど: Chromiumを利用している複数のWebブラウザが影響を受ける可能性があります。 * Linuxディストリビューション:
chromium-browserパッケージを使用しているUbuntu (18.04 LTS bionic、16.04 LTS xenialで修正済み) や、Alpine Linux、Arch Linux、Debian、FreeBSD、Gentoo Linux、Suseなどが、それぞれ特定のパッケージのアップデートを推奨しています。2.2 影響を受ける設定
特定の「影響を受ける設定」は報告されていません。本脆弱性はブラウザのV8 JavaScriptエンジン自体に存在するため、ユーザー設定によって脆弱性の悪用を防ぐものではありません。
3. 影響を受けた時の兆候
本脆弱性が悪用された際のユーザーが直接認識できる具体的な「兆候」については、詳細な情報は見つかりませんでした。しかし、任意のコード実行が可能となるため、以下のような間接的な兆候が考えられます。 * ブラウザの予期せぬクラッシュ * PCのパフォーマンス低下 * 不審なプロセスやネットワーク通信の発生 * システムの異常な動作
これらの兆候は他の問題でも発生しうるため、本脆弱性に特有のものではありません。
4. 推奨対策
4.1 本対策
Google ChromeおよびChromiumベースのブラウザを最新バージョンに更新することが唯一かつ最も重要な対策です。 * Google Chrome: バージョン88.0.4324.150以降にアップデートしてください。 * Microsoft Edge、Operaなど: 各ベンダーの指示に従い、最新バージョンにアップデートしてください。 * Linuxディストリビューション: 各ディストリビューションのパッケージ管理システムを通じて、関連するパッケージを更新してください。 CISAも「ベンダーの指示に従ってアップデートを適用すること」を必須の対策としています。
4.2 暫定回避策(緩和策)
本脆弱性に対する具体的な「暫定回避策」は公表されていません。本質的な解決策は、影響を受けるソフトウェアを最新バージョンにアップデートすることです。一般的に、WebブラウザのJavaScript機能を無効にすることも考えられますが、Webサイトの機能に大きな影響を与えるため、実用的な回避策とは言えません。
他に解説すべき観点
参照したサイト