CVE-2020-16017 の詳細
CVEの情報
説明:
Use after free in site isolation in Google Chrome prior to 86.0.4240.198 allowed a remote attacker who had compromised the renderer process to potentially perform a sandbox escape via a crafted HTML page.
CVE更新日: 2021-01-08 19:15:12.727000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 9.6
KEVの情報
KEV更新日: 2021-11-03
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.027300000
EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: False
CVE-2020-16017は、Google Chromeのサイト分離機能におけるUse-After-Free(解放後使用)の脆弱性です。
1. 脆弱性の概要
CVE-2020-16017は、Google Chromeのサイト分離コンポーネントに存在するUse-After-Freeのメモリ破損の欠陥です。この脆弱性は、バージョン86.0.4240.198より前のGoogle Chromeに存在し、すでにレンダラープロセスを侵害しているリモートの攻撃者が、細工されたHTMLページを介してサンドボックスエスケープを潜在的に実行することを可能にします。この脆弱性はCWE-416(Use After Free)に分類されます。
1.1 影響
この脆弱性はサンドボックスエスケープを可能にし、攻撃者はレンダラープロセスを侵害した後、Chromeのセキュリティサンドボックスから抜け出し、ターゲットシステム上で昇格された権限でコードを実行できます。これにより、機密データへの不正アクセス、システム操作、および最初の侵害を利用したさらなる攻撃の可能性が生じます。全体として、機密性、完全性、可用性に対して高い影響をもたらす可能性があります。攻撃者はプログラムをクラッシュさせたり、予期しない値を使用したり、影響を受けるシステム上でコードを実行したりする可能性があります。
攻撃は2段階のプロセスを伴います。まず、攻撃者は別の脆弱性や攻撃ベクトルを通じてChromeのレンダラープロセスを侵害する必要があります。レンダラーサンドボックスに侵入した後、攻撃者はサイト分離コードのUse-After-Free条件を悪用する特定のHTMLコンテンツを作成したり、特定のブラウザ動作をトリガーしたりできます。この脆弱性を悪用することに成功すると、攻撃者はChromeのサンドボックスを脱出し、ブラウザプロセスまたはログインしているユーザーの権限で任意のコードを実行できます。
1.2 深刻度
CVE-2020-16017のCVSS v3.1スコアは9.6であり、「緊急 (Critical)」と評価されています。この脆弱性は、CISAのKnown Exploited Vulnerabilities(KEV)カタログに掲載されており、実世界で積極的に悪用されたことが確認されています。EPSS(Exploit Prediction Scoring System)のスコアは2.75%(30日以内の悪用確率)であり、既知のCVEの85%よりも悪用される可能性が高いことを示しています。
2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン
この脆弱性は、Google Chromeのバージョン86.0.4240.198より前のバージョンに影響します。具体的には、Windows、macOS、およびLinux版のGoogle Chromeが影響を受けます。また、Debianのchromiumパッケージや、SUSEのchromium、chromedriver、ungoogled-chromiumパッケージも影響を受ける可能性があります。
2.2 影響を受ける設定
この脆弱性は、Google Chromeの「サイト分離 (Site Isolation)」コンポーネントにおけるUse-After-Freeの欠陥として存在します。サイト分離は、異なるウェブサイトのページを個別のプロセスで実行することで、悪意のあるウェブサイトが他のサイトの機密データにアクセスするのを防ぐように設計された重要なセキュリティ機能です。この機能のメモリライフサイクル管理の不適切な処理が脆弱性の根本原因とされています。特定のサイト分離操作が実行される際に、コードが解放されたメモリへの参照を適切に無効化または更新できないために、宙に浮いたポインタの条件が発生します。
3. 影響を受けた時の兆候
以下のような兆候が現れる可能性があります: * 予期せぬChromeのクラッシュに続き、異常なシステム動作やプロセス実行。 * Chromeレンダラープロセスが通常のメモリ割り当て境界外のメモリにアクセスしようとする。 * Chromeプロセスから発せられる異常な親子プロセス関係。 * セキュリティ監視ツールにおけるサンドボックスバイパス試行の証拠。
4. 推奨対策
4.1 本対策
4.2 暫定回避策(緩和策)
参照したサイト