CVE-2020-1350 の詳細
CVEの情報
説明:
A remote code execution vulnerability exists in Windows Domain Name System servers when they fail to properly handle requests, aka 'Windows DNS Server Remote Code Execution Vulnerability'.
CVE更新日: 2020-07-14 23:15:13.087000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 10.0
KEVの情報
KEV更新日: 2021-11-03
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.967210000
EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: True
CVE-2020-1350(通称「SIGRed」)は、Windows DNSサーバーに存在する極めて重大なリモートコード実行(RCE)の脆弱性です。この脆弱性は、イスラエルのセキュリティベンダーCheck Point Researchチームによって発見され、Microsoftに報告されました。 2020年7月にMicrosoftは月例のセキュリティ更新プログラムでこの脆弱性に対処しました。
以下に、ご指定の観点からCVE-2020-1350について解説します。
1. 脆弱性の概要
1.1 影響
この脆弱性を悪用されると、認証されていないリモートの攻撃者が、細工されたリクエストをDNSサーバーに送信することで、対象のWindows DNSサーバー上でLocalSystemアカウントまたはDomain Administratorの権限で任意のコードを実行できる可能性があります。 この脆弱性は「ワーム可能(wormable)」と評価されており、ユーザーの操作を必要とせずにマルウェアが脆弱なコンピューター間で自己増殖し、感染を広げる可能性があります。 攻撃が成功した場合、情報窃取、改ざん、マルウェア感染、およびDNSレコードの改ざんによるフィッシングサイトへの誘導などの被害が想定されます。
1.2 深刻度
共通脆弱性評価システム(CVSS)のスコアは最高の10.0と評価されています。
2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン
DNSサーバーとして機能している以下のWindows Serverのすべてのバージョンが影響を受けます。 * Windows Server 2003 * Windows Server 2008 SP2 * Windows Server 2008 R2 SP1 * Windows Server 2012 * Windows Server 2012 R2 * Windows Server 2016 * Windows Server 2019 * Windows Server, version 1903 (Server Core installation) * Windows Server, version 1909 (Server Core installation) * Windows Server, version 2004 (Server Core installation)
2.2 影響を受ける設定
DNSサーバーの役割がインストールされ、稼働しているWindows Serverのみが影響を受けます。Active Directory環境でDNSサーバー機能が稼働しているWindows Serverも対象となります。 非Microsoft製DNSサーバーはこの脆弱性の影響を受けません。
3. 影響を受けた時の兆候
この脆弱性が悪用された際の直接的な兆候については具体的な情報が少ないですが、悪用されるとターゲットのWindows DNSサーバーがサービス不能状態に陥る可能性があります。 また、DNSレコードの改ざんが行われる可能性も指摘されており、不審な名前解決の挙動や通信が確認される場合があります。
4. 推奨対策
4.1 本対策
Microsoftが2020年7月の月例セキュリティ更新プログラムでリリースした修正プログラムを速やかに適用することが最も推奨される対策です。 この更新プログラムを適用することで、DNSサーバーによるリクエスト処理方法が変更され、脆弱性が修正されます。
4.2 暫定回避策(緩和策)
セキュリティ更新プログラムの適用が困難な場合は、以下のレジストリ設定を変更することで、一時的な回避策を適用できます。 これにより、受信できるTCPベースのDNS応答パケットの最大サイズを制限し、バッファオーバーフローの発生を防ぎます。
レジストリパス:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\DNS\Parametersキー:TcpReceivePacketSize種類:DWORD値のデータ:0xFF00(10進数で65280)注意点: * レジストリ変更を有効にするには、DNSサービスを再起動する必要があります。 * この回避策を適用すると、65,280バイトを超えるTCPベースのDNS応答パケットはエラーなしで破棄されます。 そのため、一部の名前解決ができなくなるなど、予期しないエラーが発生する可能性があります。 Microsoftは、この回避策の適用後にセキュリティ更新プログラムを適用した際には、
TcpReceivePacketSizeキーとその値を削除してレジストリを元に戻すことを推奨しています。5. その他解説すべき観点
参照したサイト