CVE-2020-11899 の詳細
CVEの情報
説明:
The Treck TCP/IP stack before 6.0.1.66 has an IPv6 Out-of-bounds Read.
CVE更新日: 2020-06-17 11:15:10.210000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 5.4
KEVの情報
KEV更新日: 2022-03-03
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.184200000
EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: medium
Automatable: False
CVE-2020-11899について、以下の観点から解説します。
1. 脆弱性の概要
CVE-2020-11899は、Treck TCP/IPスタックに存在する境界外読み取り(Out-of-bounds Read)の脆弱性です。この脆弱性は、Ripple20として知られる一連の脆弱性群の一部であり、Common Weakness Enumeration (CWE)ではCWE-125(Out-of-bounds Read)に分類されています。
この脆弱性は、IPv6パケット処理中に不適切な境界チェックが行われることで発生します。具体的には、不正な形式または巧妙に細工されたIPv6パケットを処理する際に、意図されたメモリ領域を超えてデータを読み取ってしまう可能性があります。
1.1 影響
この脆弱性が悪用された場合、情報漏洩やサービス拒否(DoS)の状態を引き起こす可能性があります。また、データへの不正アクセスや改ざんにつながる可能性も指摘されています。場合によっては、NATやファイアウォールを迂回し、ユーザーの操作なしにデバイスを制御できる可能性もあります。
1.2 深刻度
CVE-2020-11899のCVSS v3.1ベーススコアは5.4で、深刻度は「中(Medium)」と評価されています。CVSS v3.1ベクトルは「AV:A/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:L/A:L」です。
この脆弱性は、CISAの既知の悪用されている脆弱性(KEV: Known Exploited Vulnerabilities)カタログに登録されており、実際に悪用されていることが示されています。
2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン
特定のOSバージョンではなく、Treck TCP/IPスタックを使用しているすべてのシステムが影響を受けます。特に、バージョン6.0.1.66より前のTreck TCP/IPスタックが影響対象です。Ripple20の文脈で言及されているその他の影響を受けるバージョンには、6.0.1.41、6.0.1.28、5.0.1.35、4.7.1.27などがあります。
Treck TCP/IPスタックは、IoTデバイス、産業用制御システム、医療機器、プリンター、ルーター、エンタープライズ機器など、さまざまな組込みシステムで広く利用されています。そのため、多数のベンダーの製品がこの脆弱性の影響を受ける可能性があります。例えば、Dell Wyseのシンクライアント(5030、5050 All-in-One、7030)がファームウェアレベルで影響を受けることが示されています。また、シスコ、インテル、ネットアップ、アルバネットワークスなどの製品にも影響が及ぶ可能性があります。
2.2 影響を受ける設定
IPv6が有効になっている環境で、脆弱なTreck TCP/IPスタックが使用されている場合に影響を受けます。
3. 影響を受けた時の兆候
以下のような兆候が見られる場合があります。
4. 推奨対策
4.1 本対策
4.2 暫定回避策(緩和策)
直ちにパッチを適用できない場合、以下の暫定的な回避策を検討してください。
参照したサイト