CVE-2018-8611 の詳細
CVEの情報
説明:
An elevation of privilege vulnerability exists when the Windows kernel fails to properly handle objects in memory, aka "Windows Kernel Elevation of Privilege Vulnerability." This affects Windows 7, Windows Server 2012 R2, Windows RT 8.1, Windows Server 2008, Windows Server 2019, Windows Server 2012, Windows 8.1, Windows Server 2016, Windows Server 2008 R2, Windows 10, Windows 10 Servers.
CVE更新日: 2018-12-12 00:29:00.933000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 7.8
KEVの情報
KEV更新日: 2022-05-24
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.041960000
EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: False
CVE-2018-8611は、Windowsカーネルにおける特権昇格の脆弱性です。以下にその詳細を解説します。
1. 脆弱性の概要
CVE-2018-8611は、「Windows Kernel Elevation of Privilege Vulnerability」とも呼ばれ、Windowsカーネルがメモリ内のオブジェクトを適切に処理できない場合に発生する特権昇格の脆弱性です。この脆弱性は、特にKernel Transaction Manager (KTM) に存在する競合状態(レースコンディション)に起因し、カーネルモードでのトランザクションファイル操作の不適切な処理によって引き起こされます。
攻撃者はこの脆弱性を悪用することで、サンドボックスの回避が可能となり、Google ChromeやMicrosoft Edgeなどの最新のWebブラウザのサンドボックスを突破することができます。
1.1 影響
この脆弱性が悪用された場合、攻撃者はカーネルモードで任意のコードを実行できる可能性があります。これにより、システムへの完全な制御を奪い、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除、または完全なユーザー権限を持つ新しいアカウントの作成が可能になります。
1.2 深刻度
CVE-2018-8611のCVSSv3.1スコアは7.8(高)です。 * AV (Attack Vector): L (Local) - 攻撃はローカルアクセスを必要とします。 * AC (Attack Complexity): L (Low) - 攻撃の複雑性は低いです。 * PR (Privileges Required): L (Low) - 攻撃には低い権限が必要です。 * UI (User Interaction): N (None) - ユーザーとの対話は不要です。 * S (Scope): U (Unchanged) - 影響範囲は変更されません。 * C (Confidentiality Impact): H (High) - 機密性への影響は高いです。 * I (Integrity Impact): H (High) - 完全性への影響は高いです。 * A (Availability Impact): H (High) - 可用性への影響は高いです。
CISAの既知の悪用された脆弱性カタログにも掲載されています。
2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン
以下のWindowsバージョンが影響を受けます。 * Windows 7 * Windows 8.1 * Windows 10 * Windows RT 8.1 * Windows Server 2008 * Windows Server 2008 R2 * Windows Server 2012 * Windows Server 2012 R2 * Windows Server 2016 * Windows Server 2019 * Windows 10 Servers
2.2 影響を受ける設定
特定のソフトウェアや設定に依存するものではなく、Windowsカーネルの基本的な動作に関連する脆弱性です。Kernel Transaction Manager (KTM) の機能が悪用されます。
3. 影響を受けた時の兆候
この脆弱性は、特権昇格を目的とした攻撃に利用されるため、直接的な兆候はシステムクラッシュなどではなく、他のマルウェア感染や不正な活動の一部として現れることが多いです。カスペルスキーのAutomatic Exploit Prevention (AEP) システムは、この脆弱性の悪用を検出しました。
攻撃者は、特別に細工されたアプリケーションを実行して影響を受けるシステムを制御下に置く可能性があります。
4. 推奨対策
4.1 本対策
Microsoftは、2018年12月の月例セキュリティ更新プログラムでこの脆弱性に対するパッチをリリースしました。 速やかにこのセキュリティ更新プログラムを適用することが強く推奨されます。
4.2 暫定回避策(緩和策)
既知の暫定回避策については明確な情報がありませんが、一般的に以下の対策が有効と考えられます。 * 定期的なソフトウェアアップデート: Windows OSだけでなく、使用しているすべてのソフトウェアを常に最新の状態に保つこと。 * 振る舞い検知機能を持つセキュリティ製品の利用: ゼロデイ攻撃を含む未知の脅威からの効果的な保護のために、振る舞いベースの検知機能を備えたセキュリティソリューションの使用が推奨されます。 * 最小特権の原則の適用: ユーザーやアプリケーションには、その業務を遂行するために必要な最小限の権限のみを付与する。
参照したサイト