CVE-2018-8373 の詳細
CVEの情報
説明:
A remote code execution vulnerability exists in the way that the scripting engine handles objects in memory in Internet Explorer, aka "Scripting Engine Memory Corruption Vulnerability." This affects Internet Explorer 9, Internet Explorer 11, Internet Explorer 10. This CVE ID is unique from CVE-2018-8353, CVE-2018-8355, CVE-2018-8359, CVE-2018-8371, CVE-2018-8372, CVE-2018-8385, CVE-2018-8389, CVE-2018-8390.
CVE更新日: 2018-08-15 17:29:06.673000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 7.5
KEVの情報
KEV更新日: 2022-03-25
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.619120000
EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: False
CVE-2018-8373は、Microsoft Scripting Engineに存在するリモートコード実行の脆弱性であり、「Scripting Engine Memory Corruption Vulnerability」として知られています。
1. 脆弱性の概要
1.1. 影響 この脆弱性は、VBScriptエンジンにおけるUse-After-Free(UAF)の欠陥に起因します。攻撃者がこの脆弱性を悪用することに成功した場合、現在のユーザーと同じユーザー権限で任意のコードを実行できる可能性があります。これにより、攻撃者は影響を受けたシステムを完全に制御し、プログラムのインストール、データの表示、変更、削除、または完全なユーザー権限を持つ新しいアカウントの作成が可能になります。
1.2. 深刻度 CVE-2018-8373の深刻度は「緊急」と評価されており、CVSS 3.1基本スコアは7.5です。 この脆弱性はCISAのKnown Exploited Vulnerabilities (KEV)カタログに記載されており、実際に攻撃で悪用されたことが確認されています。
2. 対象となる環境
2.1. 影響を受けるOSバージョン この脆弱性は、Windows Server 2008からWindows 10までのVBScriptエンジンを使用するWindowsオペレーティングシステムに影響を与えます。具体的には、Internet Explorer 9、Internet Explorer 10、およびInternet Explorer 11が影響を受けます。ただし、VBScriptがデフォルトで無効になっているシステム(例:Windows 10 Redstone 3 (RS3)以降のIE 11)や、最新のIEバージョンに更新されているシステムでは、SafeModeフラグの処理方法が異なるため、この脆弱性は悪用されません。
2.2. 影響を受ける設定 Internet Explorerがメモリ内のオブジェクトを処理する際のスクリプトエンジンが影響を受けます。特に、VBScriptエンジンが配列のサイズ変更とメモリ管理(Use-After-Free)を処理する方法に脆弱性があります。 古い、パッチが適用されていないInternet Explorerのバージョンを搭載したシステムが影響を受けます。
3. 影響を受けた時の兆候
この脆弱性が悪用された場合、最も直接的な兆候は、攻撃者が対象システム上で任意のコードを実行し、システムを制御する能力を得ることです。これにより、意図しないプログラムのインストール、データの不正な操作、新しいユーザーアカウントの作成などが発生する可能性があります。具体的なシステムエラーメッセージやクラッシュなど、直接的な「兆候」がユーザーインターフェースに現れるとは限りませんが、システムの異常な動作や不審なファイル/プロセスの存在が検出される場合があります。この脆弱性は実際に攻撃活動で悪用されたことが確認されています。
4. 推奨対策
4.1. 本対策 Microsoftが2018年8月の月例パッチ(Patch Tuesday)で提供したセキュリティ更新プログラムを適用することが最も推奨される対策です。 CISAは、ベンダーの指示に従って更新プログラムを適用することを推奨しています。
4.2. 暫定回避策(緩和策) * VBScriptを無効にする。Internet Explorer 11では、Windows 10 Redstone 3 (RS3)以降でVBScriptがデフォルトで無効になっています。 * IEスクリプトエンジンをまだ使用しているシステム(例:EdgeのIEモードや業務アプリケーションに組み込まれたコントロールなど)では、IEモードを信頼できる内部サイトの許可リストに制限することが推奨されます。 * Internet Explorerを最新バージョンに更新してください。パッチが適用されたIEバージョンではSafeModeフラグの処理が変更されているため、既存の悪用スクリプトが動作しない可能性があります。
5. 他に解説すべき観点
VBScript!AccessArrayが配列要素のアドレスをスタックに保存し、VBScript!AssignVarがDefault Property Get関数の呼び出しをトリガーして配列の長さを変更することで、保存されたアドレスのメモリが解放されます。その後、解放されたメモリにアクセスしようとするとアクセス違反が発生し、UAFの悪用が可能になります。参照したサイト