CVE-2018-15982 の詳細
CVEの情報
説明:
Flash Player versions 31.0.0.153 and earlier, and 31.0.0.108 and earlier have a use after free vulnerability. Successful exploitation could lead to arbitrary code execution.
CVE更新日: 2019-01-18 17:29:01.573000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 7.8
KEVの情報
KEV更新日: 2022-02-15
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.895810000
EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: False
CVE-2018-15982について、以下の観点から解説します。
1. 脆弱性の概要
CVE-2020-15982は、Adobe Flash Playerに存在するUse-after-free(解放済みメモリの使用)の脆弱性です。この脆弱性が悪用されると、攻撃者によって任意のコードが実行される可能性があります。
1.1 影響 攻撃者は、この脆弱性を悪用して標的のコンピュータ上で任意のコードを実行し、結果としてシステムに対するコマンドラインアクセス権を獲得する可能性があります。 攻撃が成功すると、脆弱なシステムを乗っ取り、マルウェアを展開することが可能になります。
実際の攻撃では、以下のようなペイロードが実行されることが確認されています。 * ユーザー活動の監視、マシン情報の収集、C&Cサーバーへの送信、シェルコードの実行、メモリへのPE(Portable Executable)ファイルの読み込みが可能なバックドア。 * NVIDIAコントロールパネルアプリケーションを装った暗号化されたバックドア。 * XMRigマイナー(Monero暗号通貨のマイニングソフトウェア)。 また、攻撃者がアンチウイルスソフトウェアの検出を試み、検出された場合はバックドアが自己破壊する機能も報告されています。
1.2 深刻度 * CVSS v3.1基本評価スコア: 7.8 (High) * CVSS v3.1ベクトル: (CVSS:3.1/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H) * Adobeは、この脆弱性を最も高い重要度である「Critical(クリティカル)」と評価しています。 * このCVEは、CISA(米国サイバーセキュリティ・社会基盤安全保障庁)の「Known Exploited Vulnerabilities Catalog(既知の悪用された脆弱性カタログ)」にも掲載されており、活発に悪用されていることが確認されています。
2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン 以下のバージョンのAdobe Flash Playerが影響を受けます。 * Adobe Flash Player Desktop Runtime 31.0.0.153およびそれ以前のバージョン(Windows、macOS、Linux) * Google Chrome用Adobe Flash Player 31.0.0.153およびそれ以前のバージョン(Windows、macOS、Linux、Chrome OS) * Microsoft EdgeおよびInternet Explorer 11用Adobe Flash Player 31.0.0.153およびそれ以前のバージョン(Windows 10、Windows 8.1) * Adobe Flash Player Installer 31.0.0.108およびそれ以前のバージョン(Windows) この脆弱性は、32ビットおよび64ビットの両方のシステムで機能します。
2.2 影響を受ける設定 この脆弱性は、Adobe Flash Playerの
com.adobe.tvsdk.mediacore.metadataパッケージ内のUse-after-freeに起因します。 特定の「設定」というよりも、影響を受けるバージョンのFlash Playerが存在すること自体が脆弱性の対象となります。攻撃は、悪意を持って作成されたFlashオブジェクトを埋め込んだWord文書を介して行われることが多いです。3. 影響を受けた時の兆候
感染したデバイスでは、以下の異常な動作が見られる可能性があります。 * Windowsディレクトリに
winupdate64.logやsysupdate.logなどの見慣れないファイルが存在する。 * 特定のIPアドレスやドメインへの不審なネットワークトラフィック(C&Cサーバーとの通信)。 * デバイスのパフォーマンス低下や不安定性など、原因不明の動作問題。 * 身に覚えのないプロセスの実行やマルウェアのインストール。 * バックドアやコインマイナーなどの二次ペイロードのダウンロードと実行。4. 推奨対策
4.1 本対策 * Adobe Flash Playerのアップデート: Adobeは、この脆弱性に対処するためにFlash Playerの緊急アップデートをリリースしました。影響を受けるユーザーは、Adobe Flash Playerをバージョン32.0.0.101以降に更新する必要があります。 * Adobe Flash Player Desktop Runtime (Windows, macOS, Linux) は 32.0.0.101へ更新。 * Google Chrome用Adobe Flash Player (Windows, macOS, Linux, Chrome OS) は 32.0.0.101へ更新。 * Microsoft EdgeおよびInternet Explorer 11用Adobe Flash Player (Windows 10, Windows 8.1) は 32.0.0.101へ更新。 * Adobe Flash Player Installer (Windows) は最新版を使用してください。 ブラウザに同梱されているFlash Player(Google Chrome、Microsoft Edge、Internet Explorer 11)は、通常自動で更新されますが、手動での確認も推奨されます。 * Adobe Flash Playerのアンインストール: Adobeは、2020年12月31日をもってFlash Playerのサポートを正式に終了しています。この脆弱性だけでなく、他の潜在的なリスクを排除するためにも、すべてのデバイスからFlash Playerをアンインストールすることが強く推奨されます。
4.2 暫定回避策(緩和策) * 不審なメール添付ファイルやWebリンクの取り扱いに対する注意: 検証されていない、または予期しない送信元からのファイルを開いたり、リンクをクリックしたりしないよう注意してください。特に、悪意のあるFlashオブジェクトが埋め込まれている可能性のあるOffice文書には警戒が必要です。 * OSおよびアプリケーションの定期的なセキュリティアップデート: Windowsやその他のアプリケーションを常に最新のセキュリティ更新プログラムで更新し、既知の脆弱性から保護してください。 * ネットワークの分離: Flash Playerのアンインストールやパッチ適用がすぐに不可能な場合、脆弱なFlash Playerのバージョンが実行されているシステムをネットワークから分離することを検討してください。 * WAFやEDRなどによる補完策: WAF(Web Application Firewall)やEDR(Endpoint Detection and Response)などのセキュリティ製品を導入し、多層的な防御を行うことも有効な緩和策です。
その他に解説すべき観点
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