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CVE-2017-1000253 の詳細

CVEの情報

説明:
Linux distributions that have not patched their long-term kernels with https://git.kernel.org/linus/a87938b2e246b81b4fb713edb371a9fa3c5c3c86 (committed on April 14, 2015). This kernel vulnerability was fixed in April 2015 by commit a87938b2e246b81b4fb713edb371a9fa3c5c3c86 (backported to Linux 3.10.77 in May 2015), but it was not recognized as a security threat. With CONFIG_ARCH_BINFMT_ELF_RANDOMIZE_PIE enabled, and a normal top-down address allocation strategy, load_elf_binary() will attempt to map a PIE binary into an address range immediately below mm->mmap_base. Unfortunately, load_elf_ binary() does not take account of the need to allocate sufficient space for the entire binary which means that, while the first PT_LOAD segment is mapped below mm->mmap_base, the subsequent PT_LOAD segment(s) end up being mapped above mm->mmap_base into the are that is supposed to be the "gap" between the stack and the binary.

CVE更新日: 2017-10-05 01:29:04.790000

CVSSバージョン: 3.1

CVSSスコア: 7.8

KEVの情報

KEV更新日: 2024-09-09

EPSSの情報

EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。

EPSSスコア: 0.106950000

EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00

SSVCの情報

SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。

Exploitation: active

Technical Impact: high

Automatable: False

AIを使った解説

解説:

CVE-2017-1000253に関する脆弱性調査報告

1. 脆弱性の概要

CVE-2017-1000253は、LinuxカーネルにおけるELF実行ファイルのロード方法に関する不備に起因する脆弱性です。Position Independent Executable (PIE) としてビルドされたアプリケーションが、ローダーによってデータセグメントの一部がスタック用に予約されたメモリ領域にマッピングされる可能性があり、これがメモリ破壊を引き起こす恐れがあります。結果として、SUID(またはその他の特権)PIEバイナリにアクセスできる特権のないローカルユーザーが、システム上で特権を昇格させるためにこの欠陥を悪用する可能性があります。

この脆弱性は、2015年4月14日にLinuxカーネルにコミットされたパッチ(a87938b2e246b81b4fb713edb371a9fa3c5c3c86)で修正されましたが、当時はセキュリティ上の脅威として認識されていませんでした。 そのため、多くの長期サポート版Linuxディストリビューションにはこのパッチが適用されず、脆弱性が残存していました。

1.1 影響

この脆弱性が悪用された場合、メモリ破壊が発生し、最終的にローカルの特権昇格につながる可能性があります。 攻撃者は、システム上のSUID(またはその他の特権)を持つPIEバイナリを利用して、自身の権限を昇格させることが可能です。 攻撃者がアクセス可能なメモリを効果的に制御できれば、標準的なバッファオーバーフローと同様に、任意のコード実行が可能になる場合があります。 機密性、完全性、可用性に影響を及ぼす可能性があります。

1.2 深刻度

CVE-2017-1000253は、CVSSv3で7.8の基本スコア、CVSSv2で7.2の基本スコアが与えられています。 深刻度は「重要 (Important)」または「高 (High)」と評価されています。 CISAのKnown Exploited Vulnerabilitiesカタログにも記載されており、実際に悪用が確認されています。

2. 対象となる環境

2.1 影響を受けるOSバージョン

この脆弱性は、特定のパッチが適用されていないLinuxカーネルを搭載した主要なLinuxディストリビューションに影響を与えます。具体的には以下のバージョンが影響を受けるとされています。

  • Red Hat Enterprise Linux (RHEL):
    • RHEL 5および6のLinuxカーネルパッケージ
    • RHEL 7.4 GAカーネルバージョン3.10.0-693より前のLinuxカーネルパッケージ
    • Red Hat Enterprise Linux for Realtime および Red Hat Enterprise MRG 2 の一部のカーネル-rtパッケージ
  • CentOS:
    • CentOS 7のバージョン1708 (2017年9月13日リリース) より前の全バージョン
    • CentOS 6の全バージョン
    • Linux Kernel 3.10.0-514.21.2.el7.x86_64 / 3.10.0-514.26.1.el7.x86_64 (CentOS 7)
  • Debian:
    • 長期サポートカーネルでパッチが適用されていないディストリビューション (Debian wheezy 3.2.71-1, Debian jessie 3.16.7-ckt11-1, Debian (unstable) 4.0.2-1 などが修正済みバージョンとして挙げられています)
  • SUSE/openSUSE:
    • 長期サポートカーネルでパッチが適用されていないディストリビューション (SUSE Linux Enterprise Desktop 12 SP2/SP3, SUSE Linux Enterprise Server 12 GA/SP1/SP2/SP3 などが修正済みバージョンとして挙げられています)
  • Ubuntu:
    • 長期サポートカーネルでパッチが適用されていないディストリビューション

2.2 影響を受ける設定

  • アプリケーションがPosition Independent Executable (PIE) としてビルドされていること
  • CONFIG_ARCH_BINFMT_ELF_RANDOMIZE_PIEが有効になっていること
  • 通常のトップダウンのアドレス割り当て戦略が使用されていること
  • 攻撃者がローカルアカウントへのアクセス権を持っていること(リモート攻撃ではありません)

3. 影響を受けた時の兆候

この脆弱性はメモリ破壊を引き起こし、特権昇格に利用されるため、直接的な兆候は特定が難しい場合があります。しかし、以下のような異常が間接的な兆候として考えられます。

  • 予期しないシステムクラッシュや不安定な動作: メモリ破壊が発生した場合、システムやアプリケーションの予期せぬクラッシュや異常終了が発生する可能性があります。
  • 特権のないユーザーによる予期せぬ特権取得: 監査ログやセキュリティログで、通常は特権を持たないユーザーがroot権限などの高い権限を取得している形跡が見られる場合があります。
  • システムログの異常: メモリ関連のエラーメッセージや、予期しないプロセスの実行に関するログが記録されることがあります。

4. 推奨対策

4.1 本対策

影響を受けるLinuxカーネルを、修正済みのバージョンにアップデートすることが最も推奨される対策です。 各ディストリビューションは、この脆弱性に対応するカーネルアップデートを提供しています。

  • Red Hat Enterprise Linux: Red Hatが提供するセキュリティアドバイザリ (RHSA) に従って、カーネルパッケージをアップデートしてください。 (例: Red Hat Enterprise Linux 7の場合はカーネルバージョン3.10.0-693以降に更新する)
  • CentOS: ディストリビューションのアップデートを確認し、修正済みのカーネルバージョンに更新してください。
  • Debian/Ubuntu/SUSE: 各ディストリビューションのセキュリティ情報および更新パッケージに従って、カーネルをアップデートしてください。

4.2 暫定回避策(緩和策)

カーネルを直ちにアップデートできない場合、以下の暫定的な回避策を適用することで、この脆弱性の悪用を困難にすることができます。

  • vm.legacy_va_layout の設定: vm.legacy_va_layout の値を 1 に設定することで、レガシーなmmapレイアウトに切り替えることができます。 これにより、mmapの割り当てがプロセスのアドレス空間の低い位置から開始され、ボトムアップの割り当てモデルに従うため、PIE実行ファイルの初期マッピングがスタック予約領域から遠くなり、干渉を防ぐことができます。

    設定方法: 1. /etc/sysctl.conf ファイルに以下の行を追加します。 vm.legacy_va_layout = 1 2. root ユーザーとして /sbin/sysctl -p コマンドを実行し、設定を反映させます。 3. 設定が適用されたことを確認します。 /sbin/sysctl vm.legacy_va_layout

    注意点: 大規模なリニアアドレス空間を必要とするアプリケーション(一部のデータベースなど)は、このレガシーメモリレイアウトを適切に処理できない場合があります。 また、ASLR(アドレス空間配置のランダム化)も行われなくなるため、可能であればカーネルの更新が推奨されます。 Red Hat Enterprise Linux 5上の64ビットプロセスは、vm.legacy_va_layout の値に関わらず、レガシーな仮想アドレス空間レイアウトが強制されます。

参照したサイト

NVDサイト

NVDでCVEの詳細を見る

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