CVE-2016-3714 の詳細
CVEの情報
説明:
The (1) EPHEMERAL, (2) HTTPS, (3) MVG, (4) MSL, (5) TEXT, (6) SHOW, (7) WIN, and (8) PLT coders in ImageMagick before 6.9.3-10 and 7.x before 7.0.1-1 allow remote attackers to execute arbitrary code via shell metacharacters in a crafted image, aka "ImageTragick."
CVE更新日: 2016-05-05 18:59:03.273000
CVSSバージョン: 3.1
CVSSスコア: 8.4
KEVの情報
KEV更新日: 2024-09-09
EPSSの情報
EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。
EPSSスコア: 0.974850000
EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00
SSVCの情報
SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。
Exploitation: active
Technical Impact: high
Automatable: False
ImageMagickの脆弱性CVE-2016-3714について、以下の観点で解説します。
1. 脆弱性の概要
CVE-2016-3714は、広く利用されている画像処理ソフトウェアImageMagickにおけるリモートコード実行の脆弱性です。この脆弱性は「ImageTragick」としても知られています。
1.1 影響 攻撃者は、特別に細工された画像ファイルをImageMagickで処理させることにより、ImageMagickを実行しているユーザーの権限で任意のOSコマンドを実行する可能性があります。 これにより、機密情報の漏洩、データの改ざん、サービスの妨害など、様々な被害が発生する恐れがあります。 特に、画像ファイルのアップロードを許可しているWebサーバーで、アップロードされたファイルをImageMagickで処理している場合などが典型的な影響を受ける構成例として挙げられます。
1.2 深刻度 この脆弱性は、CVSS v2.0でBase Score 9.3(Severity: Critical)、CVSS v3.1でBase Score 8.4(Severity: High)と評価されています。
2. 対象となる環境
2.1 影響を受けるOSバージョン ImageMagickのバージョンが以下のものが影響を受けます。 * ImageMagick 6系列: 6.9.3-9 およびそれ以前 * ImageMagick 7系列: 7.0.1-0 およびそれ以前
クロスプラットフォームに対応しており、Arch Linux、CentOS、Debian GNU/Linux、Fedora Project、Gentoo Linux、openSUSE、Redhat Linux、Slackware、SUSE Linux、Turbo Linux、UbuntuなどのLinuxディストリビューションが影響を受ける可能性があります。 また、WindowsやMac OS Xでも影響を受ける場合があります。
2.2 影響を受ける設定 この脆弱性は、ImageMagickの「delegate」と呼ばれる機能において、外部ライブラリを使用してファイルを処理する際に、コマンドに渡す前のファイル名のフィルタリングが不十分なために発生します。 具体的には、
delegates.xml設定ファイルで定義されたコマンド文字列と、入力ファイル名などのパラメータを結合する際に、パラメータ%Mのフィルタリングが不十分なため、シェルコマンドインジェクションが可能となります。 EPHEMERAL, HTTPS, MVG, MSL, TEXT, SHOW, WIN, PLTなどの特定のcoderがこの脆弱性の影響を受けます。3. 影響を受けた時の兆候
影響を受けた際の具体的な兆候については、詳細な情報が公開されていません。しかし、攻撃が成功した場合は、ImageMagickが動作しているシステム上で意図しないOSコマンドが実行されるため、以下のような異常が考えられます。 * サーバーのパフォーマンス低下 * 不審なプロセスやネットワーク通信 * 予期しないファイルの作成や改変、削除 * 機密情報が外部に流出している形跡
4. 推奨対策
4.1 本対策 ImageMagickを以下の最新のバージョンに更新することを強く推奨します。 * ImageMagick 6系列: 6.9.3-10 以降 (その後、6.9.4-0もリリースされています) * ImageMagick 7系列: 7.0.1-1 以降 (その後、7.0.1-2もリリースされています)
ディストリビュータが提供しているImageMagickを使用している場合は、ディストリビュータの情報を参照し、OSのパッケージ管理システムを通じてアップデートを実施してください。 例えば、Red Hat Enterprise LinuxやCentOSの場合は
yum update ImageMagickコマンドでアップデートが可能です。4.2 暫定回避策(緩和策) ソフトウェアのアップデートがすぐに適用できない場合や、より強固なセキュリティを確保するために、以下の暫定回避策が推奨されています。 * policy.xmlの設定による脆弱なcoderの無効化: ImageMagickの設定ファイル
policy.xmlを編集し、脆弱なcoder(EPHEMERAL, HTTPS, MVG, MSL, TEXT, SHOW, WIN, PLTなど)やdelegate機能を無効にする、または許可する画像形式を最小限に絞り込むことで、攻撃のリスクを低減できます。 例えば、policy.xmlでJPEG/GIF/PNG/WebPのみを許可し、他のdelegateやfilterを無効にするといった設定が考えられます。 * Magic Bytesによる画像ファイルの検証: ImageMagickで処理する画像ファイルの先頭の「magic bytes」が適切な値であるかを確認し、不正なファイル形式の処理をブロックする。 * ファイルのアップロード時の厳格な検証: Webアプリケーションで画像ファイルをアップロードする際、ファイルの中身と拡張子が一致しているか、想定される画像形式であるかなどを厳格に検証し、悪意のあるファイルをImageMagickに処理させないようにする。参照したサイト