Trusted Design

CVE-2013-3893 の詳細

CVEの情報

説明:
Use-after-free vulnerability in the SetMouseCapture implementation in mshtml.dll in Microsoft Internet Explorer 6 through 11 allows remote attackers to execute arbitrary code via crafted JavaScript strings, as demonstrated by use of an ms-help: URL that triggers loading of hxds.dll.

CVE更新日: 2013-09-18 10:08:24.867000

CVSSバージョン: 3.1

CVSSスコア: 8.8

KEVの情報

KEV更新日: 2025-08-12

EPSSの情報

EPSSは脆弱性が今後30日以内に悪用される確率を予測するスコアリングシステムで、FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)が提供しています。
EPSSのスコアが高いということは、攻撃されるリスクが高いことを意味するので、早めの対策が必要です。

EPSSスコア: 0.875260000

EPSS更新日: 2026-10-16 00:00:00

SSVCの情報

SSVCはカーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が提案する脆弱性の評価手法です。ステークホルダーごとに脆弱性対応の優先度を決定することを支援します。
本サイトでは、CVE、KEV、EPSSの内容からExploitation(悪用状況)、Technical Impact(技術的影響)、Automatable(自動攻撃の可否)を判定します。

Exploitation: active

Technical Impact: high

Automatable: False

AIを使った解説

解説:

CVE-2013-3893について、以下の観点から解説します。


1. 脆弱性の概要

CVE-2013-3893は、Microsoft Internet Explorer(IE)のレンダリングエンジンであるmshtml.dllにおけるUse-after-free(解放後使用)の脆弱性です。この脆弱性は、SetMouseCaptureの実装に存在します。 攻撃者は、特別に細工されたJavaScript文字列を介して、リモートから任意のコードを実行することが可能となります。この脆弱性は、特にms-help:URLがhxds.dllのロードをトリガーすることで悪用されることが確認されています。

1.1 影響

この脆弱性が悪用されると、攻撃者はログオンしているユーザーと同じ権限で任意のコードを実行できます。 これにより、機密性の侵害、完全性の侵害、可用性の侵害といった、高い影響が発生する可能性があります。

1.2 深刻度

  • CVSS v3.1基本評価値: 8.8 (High)
    • CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H (攻撃元: ネットワーク, 攻撃の複雑さ: 低, 必要な特権: 不要, ユーザー対話: 必要, スコープ: 変更なし, 機密性への影響: 高, 完全性への影響: 高, 可用性への影響: 高)
  • Juniper Networksは、CVSSスコア9.3でこの脆弱性を「Critical」と評価しています。
  • CISA(Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)の「Known Exploited Vulnerabilities (KEV) Catalog」に登録されており、実環境で悪用が確認されています。
  • EPSS(Exploit Prediction Scoring System)スコアは81.21%(99パーセンタイル)であり、高い確率で悪用される可能性を示しています。

2. 対象となる環境

2.1 影響を受けるOSバージョン

Microsoft Internet Explorer 6から11までのバージョンがこの脆弱性の影響を受けます。 具体的に影響を受けるOSとIEのバージョンの組み合わせとして、以下の例が挙げられます。

  • Windows XP Service Pack 3上のInternet Explorer 6, 7, 8
  • Windows XP Professional x64 Edition Service Pack 2上のInternet Explorer 6
  • Windows Server 2003 Service Pack 2上のInternet Explorer 6
  • Windows Server 2003 x64 Edition Service Pack 2上のInternet Explorer 6
  • Windows Server 2003 with SP2 for Itanium-based Systems上のInternet Explorer 6
  • Windows Vista上のInternet Explorer 7
  • Windows 7上のInternet Explorer 8, 9
  • Windows 8.1 (IE11が含まれるため)

2.2 影響を受ける設定

この脆弱性は、IEのmshtml.dll内のSetMouseCaptureの実装に存在するため、特定の「設定」が脆弱性を直接引き起こすわけではありません。 しかし、後述する緩和策のセクションで示されているように、IEのセキュリティゾーン設定などを変更することで、リスクを軽減することが可能です。

3. 影響を受けた時の兆候

  • 細工されたWebサイトにアクセスしたり、悪意のあるリンクを含むメール添付ファイルを開いたりすることで、ユーザーが知らないうちに任意のコードが実行される可能性があります。
  • 攻撃が成功すると、攻撃者はログオンしているユーザーと同じ権限でシステムを操作できるようになります。
  • セキュリティ製品によっては、「TROJAN:CVE-2013-3893-CNC」といったシグネチャによって、悪意のあるペイロードによるコマンド&コントロール通信が検出されることがあります。これは、ホストが感染している兆候となります。
  • SonicWallの調査では、この脆弱性を悪用して「runrun.exe」という実行可能ファイルがダウンロードされ、レジストリキーを介して永続性が確立され、C2(コマンド&コントロール)サーバーへの接続を試みることが確認されています。

4. 推奨対策

4.1 本対策

  • Microsoft Security Bulletin MS13-080の適用: Microsoftは、この脆弱性に対処する累積的なセキュリティ更新プログラムである「MS13-080」を2013年10月8日にリリースしました。 この修正プログラムを適用することを強く推奨します。
  • Internet Explorerの使用停止: 多くのバージョンのInternet Explorerはサポート終了(End-of-Life)を迎えており、一般的なセキュリティ上の懸念から、Internet Explorer以外のモダンなWebブラウザへの移行が推奨されます。

4.2 暫定回避策(緩和策)

  • 「Fix it」ツールの適用: Microsoftは、この脆弱性に対処するための「Fix it」回避策ツール(Security Advisory 2887505)を公開していました。これは、mshtml.dllに軽微な修正を適用するものです。
  • EMET(Enhanced Mitigation Experience Toolkit)の導入: EMETは、既知の脆弱性の悪用をブロックする能力があるとされており、CVE-2013-3893の既知の悪用もEMETによって正常にブロックされることが確認されています。
  • Internet Explorerのセキュリティゾーン設定を「高」に設定: インターネットおよびローカルイントラネットのセキュリティゾーン設定を「高」にすることで、これらのゾーンにおけるActiveXコントロールとActive Scriptingをブロックし、この脆弱性の悪用を困難にすることができます。
  • 一時的に別のブラウザを使用: 修正プログラムが適用されるまでの間、一時的に別のWebブラウザを使用することで、リスクを軽減できます。

参照したサイト


解説すべき観点(追記)

  • 攻撃手法: 攻撃者は、通常、ソーシャルエンジニアリングの手法を用いて、ユーザーを細工されたWebサイトに誘導したり、悪意のあるリンクを添付した電子メールを開かせたりします。 脆弱性を悪用するコードは、IEが不正なメモリアドレスを呼び出すように強制し、リモートからのコード実行を可能にします。
  • マルウェアとの関連: この脆弱性は、過去にマルウェアの配布に利用されたことが確認されています。例えば、日本の特定の組織を標的とした攻撃で、この脆弱性を悪用したトロイの木馬「Backdoor.Vidgrab」の変種がペイロードとして使用された事例があります。

NVDサイト

NVDでCVEの詳細を見る

戻る